韓国の視力矯正は日本と比べて安い?――院長が「総額に何が含まれるか」から正直にお話しします
韓国の視力矯正は日本と比べて安いのか。院長が検査・手術・術後管理まで総額の中身と比較の仕方を正直に解説します。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「日本で2院の見積もりを取ってから来ました。韓国のほうが安いと聞いたのですが、何が違うんでしょうか」。先週、大阪からお越しになった30代の患者さんは、封筒から紙を出しながらそう尋ねられました。
韓国 視力矯正 日本 比べて 安い――これは為替と価格構造を考えれば、多くのケースで事実です。ただ私は、この「安い」という言葉だけが一人歩きすることを警戒しています。本当に比べるべきなのは手術の表示価格ではなく、精密検査・手術・術後の薬と診察、そして万一追加矯正が必要になったときまで含めた総額だからです。ここでは、当院が何をいくらで行っているかを開示したうえで、日本の見積もりと誠実に並べる方法をお話しします。
比べるべきは手術代の数字ではなく、検査から術後管理までを含んだ総額と、その内訳です。
「安い」の中身――技術を削っているわけではありません
価格差の大きな部分は為替と市場構造です。韓国では視力矯正が自由診療として集中的に行われ、一施設あたりの症例数が多く、高額機器の稼働率が高い。使用するエキシマレーザーやフェムトセカンドレーザー、角膜地形図の機器は日本の主要施設と同じメーカー製で、当院の構成は韓国本院の先端装備ページに掲載しています。つまり「安い=簡略化」ではなく、同じ機械を多く動かしている国の価格帯だとお考えください。
逆に言えば、相場から極端に安い場合は何かが削られています。削られやすいのは検査項目の数、主治医が最後まで同じ人かどうか、そして術後診察の回数です。
当院の総額に何が入り、何が入らないのか
含まれるのは、精密検査、手術、術後の点眼薬、翌日と1週間などの経過診察、そして帰国後も続く定期検診です。含まれないのは渡航費・滞在費、そして角膜強化術(両眼 ₩500,000)や自家血清点眼(両眼 ₩200,000)のように、必要と判断した方にだけ追加する処置です。不要な方に付けることはしません。
精密検査 ₩150,000(通常 ₩400,000)
術式で金額の桁が変わります
| 術式 | 当院の料金 | 検討される方 |
|---|---|---|
| プレミアムLASIK・LASEK(両眼) | ₩1,990,000 | 角膜に余裕がある中等度までの近視・乱視 |
| クリアLASIK(両眼) | ₩2,700,000 | 回復の速さと見え方の質を重視する方 |
| EVO ICL(両眼) | ₩5,500,000 | 強度近視、角膜が薄くレーザーが難しい方 |
| EVO ICL トーリック(両眼) | ₩6,000,000 | 上記に乱視を伴う方 |
| 単焦点眼内レンズ(白内障・片眼) | ₩1,250,000 | 白内障が視力に影響している方 |
角膜を削る第4世代クリアLASIKと、眼内にレンズを入れるICL(眼内レンズ挿入術)では材料費そのものが違い、金額は倍以上離れます。「韓国は安いから」と来られた方が検査の結果ICLの適応だった場合、日本のLASIK見積もりより高くなることは普通にあります。術式ごとの費用の決まり方はソウルの視力矯正費用を整理した記事にまとめました。
外国人価格を作らない――それが比較を成り立たせます
当院は外国人の患者さんにも韓国人と100%同じ料金です。日本語通訳の同席にも別料金はいただきません。通訳は付加サービスではなく、検査数値とリスクを母国語で理解したうえで同意していただくための医療の一部だと考えているからです。
日本の見積もりと並べるとき、この3つを聞いてください
1. 検査費は手術費に含まれるか
別建ての施設もあります。含まれる場合も、角膜内皮細胞や涙液層まで測るのかで中身が変わります。
2. 術後診察は何回まで、いつまでか
「3か月まで」と「期間の定めなく継続」では、数年単位の負担が変わります。
3. 追加矯正の条件と費用
度数の戻りは誰にでも起こり得ます。対象条件と期間を文書で確認してください。海外での手術では再渡航費も総額に含まれますので、韓国での手術に必要な滞在日数の記事も併せてご覧ください。
安さで決めてはいけない場面
角膜地形図に円錐角膜を疑う所見がある方、角膜厚が足りない方、近視がまだ進行中の方に、私はレーザー手術をお勧めしません。前房深度が浅い方はICLの適応から外れますし、重度のドライアイがある場合は点眼治療を先に行います。手術を受けられる方でも、術後しばらくの乾燥感、夜間のハローやグレア、追加矯正の可能性は残ります。金額より先にこの説明をする施設かどうかは、眼科の選び方の記事で挙げた基準の一つです。

費用を比べること自体は、まったく後ろめたいことではありません。ただ、比べる対象を「手術代」から「総額と中身」に変えていただきたいのです。検査の結果、手術をお勧めしないとお伝えすることもあります。そのときも理由と代替案は必ずお話しします。――キム・ソニョン
よくある質問
韓国の視力矯正は、日本と比べてどのくらい安いのですか?
術式と為替によって変わるため、一律に何割安いとは申し上げられません。当院の場合、プレミアムLASIK・LASEKは両眼 ₩1,990,000、クリアLASIKは両眼 ₩2,700,000、EVO ICLは両眼 ₩5,500,000です。これに精密検査 ₩150,000が加わり、渡航費と滞在費はご自身の負担になります。日本の見積もりと並べるときは、検査費・術後診察・薬代が含まれているかを必ず確認してから比較してください。
外国人だと追加料金がかかりませんか?
当院は外国人の患者さんにも韓国人と100%同じ料金を適用しています。日本語通訳の同席にも別料金はいただきません。通訳は付加サービスではなく、検査数値とリスクを母国語で理解したうえで同意していただくための医療の一部だと考えているからです。見積もりを他院と比べる際も、外国人価格の有無は最初に確認されることをお勧めします。
安い費用で受けた場合、術後のフォローはどうなりますか?
当院では術後の経過診察と定期検診を生涯責任保証として継続します。ただし日本にお住まいの方は、来院の頻度に物理的な限界があります。そのため帰国後1か月・3か月の時点で近くの眼科でも受診していただけるよう、検査データと術式の記録をお渡ししています。ご帰国後の不安も、通訳を通じて同じ言語で相談を続けられる体制にしています。
再手術(追加矯正)が必要になったら費用はどうなりますか?
どの術式でも、度数の戻りや残存によって追加矯正を検討する可能性はゼロにはできません。当院では条件を満たす場合の追加矯正について、カウンセリングの段階で適用範囲と費用の扱いを文書でご説明します。ただし再度の渡航費と滞在費はご自身の負担になりますので、そこまで含めて総額をお考えください。比較の際は「再手術が何年以内・どの条件で対象になるか」を必ず質問してください。
費用を抑えるために、検査を日本で受けて手術だけ韓国で受けられますか?
日本での検査データをお持ちいただくことは歓迎しますが、手術設計に使う精密検査は当院で改めて行います。角膜地形図・角膜厚・前房深度・涙液層は機器と測定条件で数値が動き、その差がそのまま設計の誤差になるからです。検査を省いて費用を下げることは、私の診療では行いません。検査は手術を受けない判断をするためにも必要な工程です。
費用面で見て、手術を勧められないのはどんな方ですか?
角膜地形図に円錐角膜を疑う所見がある方、角膜厚が不足している方、近視の度数がまだ安定していない方には、レーザー手術をお勧めしません。前房深度が浅い方はICLの適応から外れますし、重度のドライアイがある方はまず点眼治療を優先します。金額の話を始める前に、この判断を先にお伝えします。適応外の方に安い術式を提案することは、費用の節約ではなく将来の負担を増やすことだと考えています。
