レーシック できない 度数 乱視――40代から考える削る限界とリスク
レーシック できない 度数 乱視の境目は、数字より削った後に残る角膜で決まります。無理に削るリスクとラセック・ICLという別の道を院長が説明します。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
医学監修キム・ソニョン 代表院長
編集: キム・ソニョン
目次
「レーシック できない 度数 乱視」の境目は、何D以上という一本の線で決まるものではありません。近視と乱視を矯正するために削る量を差し引いたあと、角膜に十分な厚みが残るか、角膜の形に円錐角膜の兆候がないかで決まります。韓国まで行って検査を受け、その場で「できない」と言われたら旅程が無駄になるのでは、という不安は、渡航前に手元の数字を確かめておくことでかなり小さくできます。
ソウル江南のヒーリング眼科で代表院長を務める、カトリック中央医療院 眼科専門医のキム・ソニョンです。
ヒーリング眼科では、検査から手術、術後の経過確認まで、一人の担当主治医が通して診ます。検査結果は日本語の通訳を交えて一緒に見るので、レーシック できない 度数 乱視の条件に当たる場合でも、「なぜ削れないのか」を自分の数字と結びつけて聞くことができます。角膜が薄い方にはフラップを作らないラセックを、度数が非常に高くレーザーでは削る角膜が足りない方にはICLを、といった代わりの方法も、検査の結果に沿って正直にお伝えします。
日本の眼科で受けた検査結果の紙(近視の度数、乱視の度数と軸、分かれば角膜の厚み)があれば、その写真をLINEで送ってください。当院の概要は日本語のトップページにまとめています。検査・手術・翌日の検診を何日に収めるかを、航空券を取る前に考えられます。
度数と乱視は、どこから「削りきれない」になるのか
エキシマレーザーは、矯正する度数が大きいほど角膜を深く削ります。
ヒーリング眼科で使っているエキシマレーザーはAMARIS Redです。どの機器でも、削る深さを決めるのは度数だけではありません。光を通す中心部分(光学部)を広く取るほど、同じ度数でも削る深さは増えます。暗い場所で瞳孔が大きく開く方は、夜のにじみを抑えるために光学部を広く取りたいのですが、そうすると角膜の残りが減る。ここで「度数は範囲内なのに、この目では難しい」という判断が生まれます。
強度近視でどこまで削れるかは削れる角膜の限界についての記事に、乱視がどの程度まで角膜で取れるかは度数別に「治る・残る」を分けた記事にまとめています。当院のICLの案内では、おおむね-10D以上の超高度近視で、レーザーでは削る角膜が足りないと言われた方をICLを考える例に挙げています。それより軽い度数でも、角膜が薄ければ同じ壁に当たります。

限界を超えて削ると、どんなリスクがあるのか
まれですが重い合併症に、角膜拡張症があります。削ったあとの角膜が薄すぎたり、もともと円錐角膜の兆候があったりすると、角膜が少しずつ前に突き出して形がゆがみ、眼鏡では矯正しにくい見え方になることがあります。
角膜拡張症は起きると元の形には戻しにくく、進行を抑える処置や特殊なハードコンタクトレンズが必要になることがあります。手術前の検査で厚みと形を調べるのは、何よりこの合併症を避けるためです。
もっと身近な問題もあります。矯正量が大きい目ほど、夜の光のにじみ(ハロー・グレア)、目の乾き、時間とともに近視が少し戻る現象が出やすくなります。強い乱視では、手術中に目がわずかに回旋するだけで軸がずれ、乱視が残ることもあります。乾きは多くの場合数か月かけて落ち着きますが、もともとドライアイが強い目では長引くことがあります。
米国食品医薬品局(FDA)の患者向け資料は、この1年で眼鏡やコンタクトの度数が変わった人を適応から外れやすい例に挙げ、角膜が薄い、瞳孔が大きい、以前に屈折矯正手術を受けたといった条件があれば、リスクを医師とよく話し合うよう勧めています。
米国眼科学会(AAO)も、角膜が薄い・形が不規則・ドライアイが強い目にはレーシックが向かないことがあると説明しています。どの合併症がどの程度起こりやすいかは目によって違い、最終的な適否は対面の精密検査で決まります。
手元の検査結果に「角膜厚」「円錐角膜疑い」「ドライアイ」などの書き込みがあれば、その部分が写るように撮ってLINEで送ってください。
40代以降、乱視が強い目で変わること
40代に入ると、遠くに合わせて近視を全部取ったときに手元が見えにくくなる老眼の問題が加わります。涙の量も年齢とともに減りやすく、乱視の一部が角膜でなく水晶体から来ていることも増えてきます。
検眼で測る乱視と、角膜地形図で見える乱視の量や軸が一致しないとき、差の分は水晶体由来の可能性があります。その場合、角膜を削って乱視を全部打ち消す設計には慎重になります。水晶体は年齢とともに変わるため、今ちょうど合わせた乱視が、数年後には逆向きに残ることがあるからです。
50代、60代で水晶体に濁りが出ている場合は、角膜を削るより、白内障手術で乱視矯正用の眼内レンズを選ぶ道が現実的になることがあります。一方で、濁りがまだ軽く日常に大きな支障がなければ、急がず経過を見ながら時期を決める方がよい場合もあります。親御さんの手術を考えている方は、この点を検査結果と並べて聞いておくと、帰国後の家族会議が進めやすくなります。
「できない」と言われた目に残る道は?
削る量に対して角膜が少し足りないだけなら、フラップを作らないラセックで、手術後に残せる角膜が増えることがあります。角膜そのものに余裕がなければ、角膜を削らないICLという選択もあります。円錐角膜の兆候がある目では、どの角膜レーザーも見送るのが原則です。
「レーシック できない 度数 乱視」で調べている段階では、ラセックも同じ理由で難しいのでは、と考える方もいると思います。ラセックも角膜を削る手術なので、矯正量が角膜の余裕を大きく超えていれば同じ結論になります。違いが出るのは、フラップの分の厚みを使わずに済む、境目のところです。
| 方法 | 角膜への作用 | 検査で見る点 |
|---|---|---|
| ラセック | フラップを作らず表面から削る | 削った後の厚み、3〜5日の回復ケア |
| ICL・トーリックICL | 角膜を削らず、虹彩と水晶体の間にレンズを入れる | 前房深度、角膜内皮細胞の数 |
| 白内障手術 | 濁った水晶体を乱視矯正用などの眼内レンズに置き換える | 水晶体の濁り、ほかの眼の病気 |
当院のパーフェクト ヒーリング LASEKは、角膜が薄い方や活動量の多い方に向けた方法で、両眼で約10分です。ICLは、前房深度が浅い目や角膜内皮細胞が少ない目では見送るか、ほかの方法と並べて考えます(ICLの適応と注意点)。どちらに傾くかの考え方はレーシックかICLかの分かれ目でも触れています。ラセックの術式そのものは、韓国の本院サイトのラセックの案内にも載っています。
角膜地形図のどこを見て、手術を止めるのか
角膜の厚みの最小点が中心からずれていないか、地形図の下側だけが局所的に急になっていないか、乱視の蝶ネクタイ模様が上下で大きさや向きが揃っているかを見ます。角膜地形図で円錐角膜のわずかな兆候が見えれば、手術を見送るのが当院の原則です。
地形図のほかに、暗い場所での瞳孔の大きさ、涙液層の状態、ここ1年ほどの度数の変化も確かめます。瞳孔が大きければ夜間のまぶしさの可能性を先に検討し、涙液層が不安定であれば、まずドライアイの管理から始めます。度数が動いている時期に削ると、手術後にまた度数がずれる心配が残ります。
韓国で検査して「できない」となった場合の旅程

検査で手術を見送ることになっても、結果は通訳を交えて日本語で説明を受けられるので、なぜ見送るのか、別の方法を考える余地があるのかをその場で聞いて持ち帰れます。旅程そのものが無駄になるかどうかは、検査の日をどこに置くかで変わります。
ヒーリング眼科は新論峴駅から徒歩1分、仁川空港から約70分の場所にあります。診療は平日(月〜木)10:00〜18:30、金曜は夜間診療で21:00まで、土曜は10:00〜14:00、日曜・祝日は休診です。提携ホテルとして、瑞草区のオクラウドホテルがあります。
コンタクトレンズを何日前に外すか、何泊すればよいかは、レンズの種類や検査結果で変わるため、相談の際に確認してお伝えします。以前に他院でレーシックやラセックを受けた目であれば、当院はレーシック・ラセック再手術の専門センターを運営しているので、前回の手術記録も一緒に持ってきてください。
まだ渡航を決めていない段階でも構いません。日本の検査結果の写真と、来られそうな時期(何月ごろ、何泊くらい)をLINEで送ってください。
よくある質問
乱視だけが強く、近視は軽い場合でもレーシックは難しいですか?
乱視の矯正は一方向に強く削るため、近視が軽くても乱視の度数が大きければ削る量は増えます。それでも角膜が十分に厚く形が整っていれば候補になり得ます。乱視が角膜由来か水晶体由来かも、地形図と検眼の値を比べて確かめます。
日本の眼科で「円錐角膜の疑い」と言われました。韓国なら受けられますか?
角膜地形図で円錐角膜のわずかな兆候が見える目には、角膜を削る手術を見送るのが当院の原則です。国が変わっても角膜の形は変わりません。角膜を削らないICLを考えるかどうかは、前房深度や角膜内皮細胞の検査を見て判断します。
以前受けたレーシックの度数が戻ってきました。もう一度削れますか?
残った角膜の厚みと安定性、戻った原因を確かめてから決めます。ヒーリング眼科はレーシック・ラセック再手術の専門センターを運営しており、角膜が足りなければICLも含めて検討します。前回の手術記録があれば持参してください。
検査の前にコンタクトレンズは何日外せばいいですか?
必要な日数はレンズの種類で異なるため、相談の際に確認してお伝えします。コンタクトは角膜の形を一時的に変えることがあり、外さずに測ると地形図が正しく読めないことがあります。
50代で乱視と老眼があります。レーシック以外に考えられる方法はありますか?
水晶体に濁りが出ている場合は、白内障手術で乱視矯正用の眼内レンズを選ぶ道があります。濁りが軽く日常に大きな支障がなければ、急がず経過を見ながら時期を決める方がよいこともあります。ICLが合うかどうかは前房深度や水晶体の状態を検査で確かめます。