強度近視はレーシックを受けられない?削れる角膜には限界があります
強度近視のレーシックについて、執刀医として「なぜ度数が高いほど角膜を削る量が増えるのか」「どこに限界があるのか」「ICLという選択肢」を正直にお伝えします。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「私、コンタクトが−10ですごく度が強いんですけど、レーシックって受けられるんでしょうか」
強度近視の方からのご相談には、独特の切実さがあります。眼鏡は分厚く、コンタクトなしでは生活が成り立たない。だからこそ裸眼で見える世界に強く憧れていらっしゃる。その一方で「度が強すぎて断られるのでは」という不安も抱えている。今日は、その不安に正面からお答えします。
最初にお伝えしたいのは、強度近視がレーシックを受けられるかどうかは、度数の数字そのものより「角膜の厚み」で決まる、ということです。なぜそうなのか、削るという手術の本質から説明させてください。
レーシックは「角膜を削る」手術 — だから限界がある
レーシックの原理はシンプルです。角膜という、目の一番表面にある透明なレンズを、レーザーで少しだけ削って形を変える。これによって光の焦点を網膜にぴったり合わせます。
ここで重要なのが、近視が強いほど、たくさん削らなければならないという点です。−3の方と−10の方では、削る量がまるで違います。そして角膜には元々の厚みがあり、削った後に残る部分が薄くなりすぎると、眼圧に負けて角膜が前に出っ張る変形(医学的にはケラトエクタジアと呼びます)が起こる危険がある。
強度近視の限界は「度数」ではなく「削った後に角膜が安全な厚みを保てるか」。ここが運命の分かれ道です。
だから私は、強度近視の方の検査では角膜厚をミクロン単位で測ります。十分に厚ければ、強い度数でもレーシックの候補になります。薄ければ、無理に削ることは絶対にしません。
同じ「強度近視」でも、結論は人それぞれ
ここが、ネットの情報だけでは判断できない理由です。
たとえば同じ−9の方が二人いても、一人は角膜が厚くレーシックが十分可能、もう一人は角膜が薄くて削りきれない、ということが普通に起こります。度数という一つの数字だけを見て「強度近視はレーシック不可」と決めつけるのは、正確ではないのです。
レーシックが難しくても、道は閉じていない — ICLという選択
「では強度近視で角膜が薄い人は、もう諦めるしかないのか」。いいえ、そうではありません。むしろこういう方のためにあるのが、**ICL(眼内コンタクトレンズ)**です。
ICLは角膜を一切削りません。目の中、虹彩(茶目)と水晶体のあいだに、極めて薄い特殊なレンズを入れる方法です。角膜の厚みに縛られないため、強い度数でも対応しやすく、強度近視の方にとって非常に頼もしい選択肢になります。レンズは将来取り出すこともできます。

費用は材料費の関係でレーシックより高めになりがちですが、「角膜を削る量に限界がある」という強度近視最大の壁を、そもそも回避できるのが大きな利点です。
強度近視に多い「度数の戻り」も正直に
もう一つお伝えしておきます。強度近視の方は、もともと度数が戻りやすい傾向があります。眼球が長く、近視が進みやすい体質であることが多いためです。
だからこそ、術前に度数がきちんと安定しているかを確認することが欠かせません。安定していなければ、まず待つようお願いすることもあります。そして万一、術後に度数が戻ってきても、当院は生涯保証のもとで再矯正に対応します。一度受けて終わり、ではなく、その後の変化まで含めて責任を持つ——強度近視の方にとって、これは安心材料になるはずです。
自分で決めず、まず角膜を測ってください
強度近視の視力矯正で一番危ういのは、度数という数字だけを見て自己判断してしまうことです。あなたがレーシックに向くのか、ICLが良いのか、それは角膜の厚みと度数、そして眼内の構造を実際に測らなければ分かりません。 これはインターネットでは決められない領域です。
検査の結果、レーシックが向かなければICLを、ICLも条件が合わなければその理由を、正直にお伝えします。強度近視だからと門前払いはしませんし、逆に無理な手術を勧めることもしません。
まずは公式LINEで、今のおおよその度数を日本語で送ってください。日本語通訳がご案内します。あなたの強い近視に、本当に合う方法を一緒に探しましょう。
— キム・ソニョン ヒーリング眼科 代表院長
よくある質問
強度近視でもレーシックは受けられますか?
度数の数字だけでは決まりません。鍵になるのは角膜の厚みです。近視が強いほど削る量が増えるため、角膜が十分に厚ければ受けられる方もいますし、薄ければ削りきれず候補から外れることもあります。検査で角膜厚と度数の両方を見て判断します。
なぜ度数が高いとレーシックが難しくなるのですか?
レーシックは角膜を削って光の焦点を合わせる手術です。近視が強いほど多く削る必要があり、削った後に残る角膜の厚みが薄くなりすぎると、角膜が変形してしまう危険があります。だから「削れる量」に限界があり、強度近視ではこの限界に当たりやすいのです。
レーシックが無理だった場合、視力矯正は諦めるしかないですか?
いいえ。強度近視で角膜を削るのが難しい方にこそ、ICL(眼内コンタクトレンズ)という選択肢があります。角膜を削らず、眼内に小さなレンズを入れる方法で、強い度数でも対応しやすく、角膜の厚みに左右されにくいのが特長です。
強度近視だと手術しても視力が戻ってしまいませんか?
強度近視の方は、もともと度数が戻りやすい傾向があるのは事実です。だからこそ術前に度数の安定を確認し、必要なら戻りにくい術式を選びます。万一の度数の戻りに備え、当院では生涯保証のもとで再矯正にも対応しています。
自分の角膜が薄いかどうか、どうすれば分かりますか?
角膜厚は専用の検査機器で測ります。ネットや問診だけでは分かりません。公式LINEで日本語通訳にご相談いただければ、まず検査の流れをご案内します。強度近視の方ほど、この角膜厚の測定が運命の分かれ道になります。
