白内障手術費用 70歳以上、何で変わる?経過・方法・ダウンタイムまで
白内障手術費用 70歳以上の方も年齢では変わらず、眼内レンズの種類・片眼か両眼か・目の状態で決まります。外国人も同一料金。検査結果の写真をLINEで送って聞いてください。
医学監修キム・ソニョン 代表院長
編集: キム・ソニョン
目次
白内障手術費用 70歳以上だと何か変わるのか、70代の親を韓国へ連れて行っても手術のあと無事に帰国できるのか、迷っていませんか。航空券や宿を押さえる前に、ここだけ読んでみてください。費用を動かす要素、70代の目で考える手術の方法、術後の経過とダウンタイムが分かり、目の状態と予算に合う選び方をご家族で話し合えるようになります。
こんにちは。ヒーリング眼科 代表院長のキム・ソニョンです。専門は角膜・緑内障・白内障で、欧州白内障屈折手術学会(ESCRS)の正会員です。当院では検査から手術、術後の管理まで一人の専任主治医が担当し、日本語の通訳が常駐しています。外国人の方の料金も韓国人と同じです。
70歳を過ぎると手術代が上がるのでは、と考えて相談そのものを先延ばしにする方がいます。費用を左右しているのは、年齢よりも目の状態と選ぶ眼内レンズです。
韓国での白内障手術は、日本の健康保険を使わない自由診療です。当院の料金表は年齢別ではなく、眼内レンズの種類ごとに片眼単位で分かれています。単焦点か多焦点・乱視矯正か、片眼か両眼か、そして検査で見つかる目の状態。手術の金額はこの3つで決まります。
日本の眼科で白内障と言われたときの検査結果があれば、その写真をLINEで送り、「単焦点と多焦点で、費用と見え方がどう変わるか」を一つ聞いてみてください。手元に数字があるほうが、聞きたいことを絞りやすくなります。
70歳以上で費用に差は出る?決め手は年齢より目の状態です
白内障は、目の中でカメラのレンズの役割をしている水晶体のたんぱく質が年齢とともに変性し、濁ってくる病気です。薬や眼鏡では元に戻せず、濁った水晶体を取り除いて眼内レンズに入れ替える手術が根本的な治療になります。白内障が進みすぎると手術の難度が上がることがあり、時期を見極める意味はそこにあります。
もう一つは、白内障以外の目の病気です。黄斑変性や緑内障、角膜内皮の傷みがあると、眼内レンズを入れても期待ほどくっきり見えないことがあり、レンズ選びも変わります。年齢を重ねるほど、こうした病気が重なっている可能性は一般に高くなります。
70代の方の検査結果で私が見るのは、白内障の濃さだけではありません。角膜内皮細胞の数、黄斑と視神経、眼圧、涙の膜、瞳孔の反応、そして両眼の長さと角膜のカーブを確かめ、レンズを入れたあとにどこまで見えるようになるかを見積もります。その結果によって、お勧めするレンズも、手術の前に整えておきたい治療も変わります。年齢が値札を変えるわけではなく、目の中の事情が選択肢を変えると考えてください。
費用は何で決まる?70代で確かめたい5つの要素
白内障手術費用 70歳以上の方の場合、次の5つを押さえておくと、見積もりの内訳が読みやすくなります。
| 要素 | 70代で起こりやすいこと | 相談で聞いておくこと |
|---|---|---|
| 眼内レンズの種類 | 夜間の運転や黄斑の状態で、単焦点が合うこともある | 単焦点・多焦点・乱視矯正のどれが候補か |
| 片眼か両眼か | 両眼とも濁りが進んでいることがある | 一度の来院で両眼を行うか、片眼ずつか |
| 術前の精密検査 | 白内障以外の病気が見つかることがある | 検査の内容と、手術費用との関係 |
| 目のほかの病気 | 緑内障や黄斑の変化が重なることがある | 手術の前に治療が必要か |
| 韓国での日数 | 付き添いのご家族の宿泊も必要になる | 翌日の経過確認まで含めた日数 |
金額の幅が出やすいのはレンズです。単焦点、多焦点、乱視矯正のレンズはそれぞれ別の価格設定で、どれを選ぶかは見え方の希望と検査の数字の両方で決まります。宿については、当院の提携ホテルとしてソウル・瑞草区のオクラウドホテル(O'Cloud Hotel)があります。
日本の保険についても触れておきます。日本の公的医療保険には、海外で受けた診療費の一部が払い戻される海外療養費制度がありますが、治療を目的に渡航した場合は対象外とされています。民間の医療保険の手術給付金が海外での手術に使えるかは契約によって異なるため、出発前に保険会社へ確認しておいてください。
ご自身やご家族の場合にいくらになるかは、目の検査結果の写真を添えてLINEで「この目だと、どのレンズでいくらになるか」と聞くのが近道です。内訳の考え方は韓国白内障手術費用の考え方でも整理しています。
70代に合う手術の方法は?
いまの白内障手術は、角膜に2〜3mmほどの小さな切開を作り、超音波で濁った水晶体を細かく砕いて吸引し、そこへ眼内レンズを入れる「超音波水晶体乳化術」が標準です。切開が小さいため縫合はほとんど要らず、点眼麻酔で行うので入院せずにその日のうちに帰れます。手術時間は片眼で約15〜20分です。手術中は仰向けで過ごすため、腰や首が痛む方、長く横になるのがつらい方は、事前に伝えておいてください。
方法そのものより、70代の方が迷うのはレンズです。単焦点レンズは夜間の見え方が澄んでいて、夜に車を運転する方に向きます。手元を見るときは老眼鏡を使う前提です。多焦点レンズは眼鏡に頼る場面を減らしたい方に向く一方、夜の光のにじみ(グレア・ハロー)が出る方がいます。角膜の乱視が強い場合は、乱視を矯正するレンズも候補に入ります。レンズの種類は白内障手術のページや、本院のプレミアム眼内レンズの案内でも紹介しています。
例えば、72歳で、昼は畑仕事をし、夜も週に何度か車を運転していて、日本の眼科で黄斑に軽い変化があると言われている方がいるとします。私なら、多焦点の光のにじみと、黄斑の変化で期待ほどくっきりしない可能性を考え、単焦点を軸に話を始めます。反対に、黄斑や視神経に問題がなく、運転はほとんどせず、眼鏡をかけ外しする手間を減らしたい方なら、瞳孔の大きさと角膜乱視を確かめたうえで多焦点を候補に入れます。同じ70代でも、暮らし方と検査の数字で答えは分かれます。
術後の経過はどうなる?よく耳にする話と実際のところ
手術を受けた方の話やネットの書き込みでよく見かける話を、医学的な事実と並べてみます。
「翌日にはもう見える」という話は、おおむね当たっています。多くの方は翌日の経過確認のあと日常生活に戻れます。ただ、視力が落ち着くまでには数日から数週間かかり、その間は見え方が日によって揺れることがあります。
「数年たって白内障が再発した」という話は、正確ではありません。一度入れた眼内レンズが濁ることはなく、多くはレンズを支える袋(後嚢)が濁る「後発白内障」です。米国国立眼病研究所(NEI)も、これはレーザーで治療できる状態として説明しています。
「多焦点にすれば眼鏡はいらない」も、言い切れません。眼鏡に頼る場面は減りますが、見え方に慣れるまでの期間が単焦点より長くかかることがあり、細かい作業では眼鏡を使う方もいます。
「歳をとっていると回復が遅い」については、年齢そのものより、ドライアイや黄斑の病気、糖尿病の有無が見え方の安定に影響することが多いと私は考えています。術後の流れは白内障手術後の回復にまとめました。
ダウンタイムと韓国での日数はどれくらい?
白内障手術はダウンタイムが比較的短い手術です。多くの方は翌日の経過確認のあとから日常生活ができ、視力は数日から数週間かけて安定します。その間は処方された目薬を続け、目をこすらないこと、医師の指示があるまでは洗顔や入浴で目に水が入らないよう気をつけることが基本です。多焦点レンズを選んだ場合は、慣れる期間がもう少し必要なことがあります。
日程は、手術の日と翌日の経過確認を軸に組み立てます。両眼を一度の来院で行うか、片眼ずつにするかで日数が変わるため、何泊になるかは相談のときに確認してください。当院は仁川空港から約70分、新論峴駅から徒歩1分です。診療は月〜木が10:00〜18:30、金曜は21:00まで、土曜は10:00〜14:00で、日曜・祝日は休診です(昼休み13:00〜14:00)。翌日の経過確認が日曜や祝日にかからないよう曜日を選んでおくと、帰国便を決めやすくなります。
付き添いのご家族には、手術当日と翌日はそばにいてもらうと助かります。片目が見えにくい状態で段差や駅の階段を歩くことになるからです。付き添う側の準備は親と一緒に韓国で白内障手術を受けるときで詳しく書きました。帰国便の日取りは、翌日の経過確認を受けたうえで決める前提で、予約の前に相談しておいてください。
手術を急がなくていいのはどんな場合?リスクも含めて
白内障の濁りがまだ軽く、日常に大きな不便がないなら、急いで手術する必要はないことが多いです。経過を見ながら時期を決める方法もあります。一方で、かすみが運転や読書、家事に支障を出しているなら、検討を始める時期です。
知っておきたいリスクと副作用
術後しばらくは、ゴロゴロする異物感、涙、まぶしさを感じることがあり、多くは数日で落ち着きます。頻度は低いものの、目の中の感染(眼内炎)や強い炎症、眼圧の上昇、網膜剥離といった重い合併症が起こることもあります。NEIも、白内障手術は広く行われている手術である一方、感染や網膜剥離などのリスクがあると説明しています。
血液をさらさらにする薬を飲んでいる方も、自己判断でやめずに、処方している医師と相談してください。
帰国後に、急に見えにくくなった、痛みが強くなった、充血が増した、黒い点や光が走るものが急に増えたと感じたら、様子を見ずに日本の眼科を受診してください。出発前に、かかりつけの眼科へ韓国で手術を受ける予定を伝えておくと、帰国後に受診するときの説明が短くて済みます。回復の速さや見え方には個人差があり、手術が向いているか、どのレンズが合うかは、最終的に検査の結果で判断します。
相談の前に用意しておくものは?
日本で受けた検査の結果、飲んでいる薬が分かるお薬手帳、そして行ける時期。白内障手術費用 70歳以上の方の見積もりも、この3つがそろうと聞きたいことを絞りやすくなります。
ご本人やご家族が来られそうな時期と、「両眼を一度の来院で終えられるか」という質問を一つ送ってみてください。来院された日には、私が通訳を交えて検査結果をご本人とご家族と一緒に見ながら、目と暮らしに合う方法をお勧めします。
よくある質問
80歳を過ぎていても韓国で白内障手術を受けられますか?
年齢だけで手術の可否は決まりません。目の状態に加えて、手術中に仰向けで過ごせるか、長時間の移動に体が耐えられるかも考える必要があります。持病や飲んでいる薬を含めて、検査と問診のうえで判断します。
両眼を同じ旅程で手術できますか?
遠方からお越しの方は、一度の来院で両眼を整えて帰国されるケースが多くあります。ただし目の状態によっては片眼ずつをお勧めすることもあり、日数もそれに合わせて変わります。
日本の健康保険や高額療養費制度は使えますか?
韓国での手術は自由診療で、日本の健康保険証による自己負担の仕組みや高額療養費制度の対象にはなりません。海外療養費制度も、治療を目的とした渡航は対象外とされています。民間保険の給付は契約によるので、保険会社にご確認ください。
付き添いの家族も韓国語が話せませんが大丈夫ですか?
日本語の通訳が常駐しているので、検査結果やレンズの選び方、術後の過ごし方を日本語で聞けます。ご家族も説明を一緒に聞きたい場合は、予約のときに伝えておいてください。
70代でも多焦点レンズは選べますか?
選べる場合はあります。ただ黄斑の変化や緑内障などが重なっていたり、夜の運転が多かったりすると、光のにじみが負担になることがあります。検査結果が合わなければ単焦点をお勧めします。
