ICL適応の条件とは?執刀医が診察室で確かめている5つのこと
ソウル江南で実際にICLを担当している院長として、ICL適応の条件を、私が検査のたびに何を見て「向く・向かない」を判断しているのかという視点から、正直にお話しします。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「強度近視はレーシックよりICLがいいと聞いたのですが、私は本当にICLの条件に当てはまるのでしょうか」
日本から相談をくださる方の中で、ICLに関心のある方はだいたいこう尋ねます。ネットで「ICL 適応 条件」と検索して、近視の数字や角膜の厚みといった単語を見つけて、自分が該当するのか不安になって連絡をくださる。その気持ちはよく分かります。ICLは角膜を削らずに眼内へレンズを入れる手術ですから、「自分の目に物理的に収まるのか」がそもそもの前提になるからです。
ただ、適応の条件というのは、チェックリストに○×を付けて終わり、というものではありません。私が診察室で実際に何を見て「あなたには向く」「向かない」を判断しているのか。今日はその中身を、できるだけ正直にお話しします。
そもそもICLは「削れない目」のための選択肢
最初に誤解を解いておきたいことがあります。ICLは「レーシックの上位互換」ではありません。順位の問題ではなく、目的が違うのです。
レーシックやSMILEは角膜を削って光の屈折を変えます。だから角膜にある程度の厚みと、整った形状が必要です。一方ICLは角膜に手を加えず、眼内に薄いレンズを挿入します。つまり、強度近視で削る量が多すぎる方、角膜がもともと薄い方、ドライアイが強くて角膜を傷つけたくない方にとって、ICLは安全側に立てる答えになります。
ICLの適応とは「優れているから選ぶ」のではなく、「削る手術に無理がある目に、削らない方法で応える」ための条件です。
私が検査で必ず確かめる5つのこと
ICLの適応を判断するとき、私が最低限見ているのは次の5点です。
1. 近視・乱視の度数
ICLは中等度から強度の近視に強い術式です。とくに度数が高くてレーシックでは角膜を削りきれない方には、第一に検討します。乱視がある方も、トーリックレンズで一緒に矯正できることが多いです。
2. 角膜内皮細胞の数
これが、ICLで最も大切な数字のひとつです。角膜の透明さを保つ細胞で、一度減ると増えません。ここが少ない方にレンズを入れると、長い目で見て角膜の負担になります。だから私は必ず数えます。
3. 前房深度(レンズを入れる空間)
角膜と虹彩の間の深さです。ここが浅いと、レンズを置く空間が足りません。前房が浅い方には、無理に入れることはしません。
4. 涙液と眼の表面の状態
ドライアイが強い方は、むしろICLが楽なことが多いのですが、それでも表面の状態は手術前に整えておきます。
5. 眼底と眼圧、その他の眼疾患
網膜や緑内障の有無も確認します。近視が強い方は網膜が薄いことがあり、ここは先に診ておきたい部分です。

「向かない」とお伝えすることも、私の仕事です
正直に申し上げます。検査をした結果、ICLに向かないとお伝えすることもあります。前房が浅すぎる、内皮細胞が少なすぎる、あるいは度数的にSMILEやLASIKのほうが回復も費用も有利——そうした場合は、はっきりそう言います。
逆に、ネットの数字だけ見て「自分はもう無理だ」と諦めていた方が、実際に測ってみると十分に適応だった、ということもよくあります。だからこそ、適応はネットでは決まらず、検査で決まるのです。
費用も、適応が決まってから
ICLの費用は、選ぶレンズ(乱視用かどうか、度数の範囲)や検査・術後管理の範囲で変わります。ですから、適応の検査が終わって「あなたにはこのレンズが合う」と決まって初めて、正確な金額をお出しできます。
ICLの費用を左右する要因
レンズの種類(乱視用トーリックか否か)・矯正する度数の範囲・術前検査の精密さ・術後検診の回数と保証。これらが決まって初めて正確な金額が出ます。当院では外国人の患者様も韓国人と100%同一料金で、外国人加算はありません。
まず、あなたの目を測らせてください
「ICL 適応 条件」という言葉から一つだけ持ち帰っていただけるなら、こうお伝えします。条件に当てはまるかどうかは、近視の数字だけでは決まりません。内皮細胞、前房の深さ、眼底——目の奥まで測って、初めて責任を持って答えられます。
まずは公式LINEで、今の度数とお悩みを日本語で送ってください。予約も費用もいりません。検査の前に、あなたが適応に近そうか、それとも別の術式のほうが合いそうか、ある程度の見通しを一緒に立てます。そして実際にソウルで拝見したとき、向かないと判断すれば、それも正直にお伝えします。
— キム・ソニョン ヒーリング眼科 代表院長
よくある質問
近視がそれほど強くなくてもICLは受けられますか?
受けられる場合はありますが、必須ではありません。中等度までの近視で角膜が十分に厚ければ、SMILEやLASIKのほうが回復も早く費用も抑えられることが多いです。ICLが本当に向くのは、強度近視・角膜が薄い・ドライアイが強いなど、削る手術に無理がある方です。あなたがどちらに当たるかは、検査データを見て判断します。
乱視が強いのですがICLで矯正できますか?
はい、乱視用(トーリック)のICLがありますので、乱視を含めて矯正できる方は多いです。ただし乱視の量と軸、角膜形状を正確に測ったうえでレンズを選びます。乱視が強い方ほど、検査の精密さがそのまま見え方の質に直結します。
年齢に上限はありますか?
明確な数字での上限よりも、白内障や老眼の進み具合を見ます。40代後半以降は、近い将来に白内障手術を考える時期と重なることがあり、その場合はICLより多焦点眼内レンズなど別の選択が合理的なこともあります。年齢そのものより、今の水晶体と眼内の状態で判断します。
前房が浅いと言われたことがあります。ICLは無理でしょうか?
前房(角膜とレンズの間の空間)の深さと、角膜内皮細胞の数はICLでとても重要な条件です。ここが不足していると、レンズを入れる空間が足りず、内皮への負担が心配になります。実際に測ってみないと分かりませんが、ここが厳しい場合は、私は無理にはおすすめしません。
韓国語が話せなくても検査と説明を受けられますか?
大丈夫です。日本語通訳が常駐しており、検査結果の説明から適応の判断、費用までを日本語でご案内します。まずは公式LINEで、度数や今のお悩みを日本語で送っていただければ、ご来院前から方向性を一緒に整理できます。
