韓国 レーシックを初めて検討する方へ──執刀医が仕組み・適応・当日の流れ・術後の限界まで正直に説明します
韓国 レーシックを日本と比べる前に。仕組み・適応・当日の流れ・術後の実際を執刀医が正直に説明します。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「日本で見積もりを取ったら両眼で35万円でした。韓国ならその半分だと聞いて来たのですが、安い分どこかを削っているのではありませんか」——先月、東京から検査に来られた32歳の方が、椅子に座って最初に口にされた質問です。私はこの質問が好きです。疑ってから来る方ほど、術後の説明もきちんと守ってくださるからです。
韓国 レーシックを初めて検討される方に、私がまずお伝えするのは「レーシックという手術の原理そのものは、ソウルでも東京でも同じ」ということです。角膜に薄いフラップを作って起こし、その下の角膜実質をエキシマレーザーで精密に削って形を変え、フラップを戻す。差が出るのはレーザーの原理ではなく、術前検査の密度、設計を誰がどう決めるか、そして術後に誰が責任を持つかという運用の部分です。この記事は、私が診察室で話している順番のまま書きました。
レーシックで結果を分けるのは機器の名前ではなく、あなたの角膜データをどれだけ正直に読むかです。
第4世代クリアLASIKは、従来のLASIKと何が違うのか
同じ「LASIK」という名前でも、フラップの作り方と度数の設計で結果の質感は変わります。第4世代クリアLASIKは、フラップをより薄く均一に設計し、検査で得た一眼ごとのデータをレーザーの矯正プロファイルに反映する点が核心です。フラップが均一であるほど、視力の質と回復の速さが安定しやすくなります。手術自体は両眼で約10分、1〜2日で日常生活に戻られる方が多い術式です。仕組みと適応の詳細は第4世代クリアLASIKの施術ページにまとめてあり、韓国語になりますが韓国本院のクリアラシック解説ページにも同じ内容を載せています。
「よく見える」と「きれいに見える」は別の話
視力表の数字が上がっても、夜の運転で対向車のライトがにじむなら満足はできません。人の眼には指紋のような微細な高次収差があり、同じ-3.00Dでも光の結ばれ方は人によって違います。瞳孔が暗所で大きく開く方は、光学部の設計をより丁寧に決める必要があります。こうした夜間視力やコントラスト感度まで読み込んで設計するのがパーソナルカスタムLASIKで、夜間運転が多い方にはこちらを提案することがあります。
検査室で、手術の可否はほぼ決まります
私が必ず確認するのは、角膜の厚み、角膜地形図、瞳孔径、涙液層の状態、眼圧、角膜内皮細胞です。見ているのは「削れるか」ではなく「削った後に、安全な角膜がどれだけ残るか」です。地形図に微細な不規則や円錐角膜の兆候があれば、他の数値が良くてもレーシックは選びません。涙液層が不安定な方は、先にドライアイの治療を数週間行ってから再評価します——その判断基準はレーシック後のドライアイについての記事で詳しく書いています。

韓国と日本、実際に違うのはどこか
| 項目 | 当院の運用 | 日本でよく見る形 |
|---|---|---|
| 費用 | 両眼一括、外国人も韓国人と同一料金 | 保険外、クリニック差が大きい |
| 主治医 | 検査・手術・術後管理を1人の主治医が担当 | 検査担当と執刀医が別のことがある |
| 言語 | 日本語通訳が常駐 | 母国語でそのまま相談できる |
| 術後検診 | 翌日検診は現地、以降は日本の眼科と併用 | 通院が続けやすい |
| 緊急時 | 帰国後は日本側での初期対応が前提 | その場で対応できる |
正直に言えば、通いやすさは日本の圧勝です。韓国を選ぶ理由は費用と、1人の主治医が最後まで見る体制のどちらかに納得できる場合だけだと考えています。安全性の比較は韓国と日本のレーシックの違いを比べた記事に、条件ごとに整理しました。
こういう方には、私はレーシックをおすすめしません
角膜が薄い方、地形図が不規則な方、円錐角膜が疑われる方。強度近視で残余角膜が足りない方(ICLを検討します)。格闘技や接触の多いスポーツをされる方(フラップのない術式が向きます)。度数が直近1年で変動している方、重度のドライアイ、妊娠中・授乳中、コントロール不良の糖尿病や一部の自己免疫疾患のある方も対象外か延期です。全員が受けられる手術ではありません。
3泊4日の実際の流れ
1日目に精密検査と診察、2日目に手術、3日目に翌日検診、4日目に帰国というのが標準です。検査前にソフトレンズは1週間、ハードレンズは2〜3週間の中止が必要で、ここを守れないと検査をやり直すことになります。当院は新論峴駅から徒歩1分、仁川空港から約70分です。金曜は21時までの夜間診療があるため、平日に休みが取りにくい方も日程を組みやすいはずです。
費用の目安
日本の見積もりとの差額がどこから生まれているのかは、韓国と日本のレーシック費用を比べた記事で内訳ごとに分解しました。総額ではなく、含まれている検査と検診の数で比べてください。
術後に本当に起きること
手術当日から数時間はゴロゴロ感と涙が出ます。翌日から視界は開けてきますが、夜の光のにじみ(ハロー・グレア)は数週間から数か月残ることがあり、ドライアイ症状も同様です。まれにフラップに関連したトラブル、感染、低矯正・過矯正が起こり得ますし、数年かけて度数が戻る方もいます。副作用のない手術ではありません。だからこそ私は、術後も定期検診で経過を追い続ける体制を前提に手術計画を立てています。
術後1か月は「見え方が日によって揺れる期間」だと知っておくだけで、不安の大半は減ります。
渡航を決める前に、まず日本で最新の度数データを取ってきてください。それだけで、私が診察室でお話しできることの精度が変わります。お会いできるのを楽しみにしています。 — キム・ソニョン 代表院長
よくある質問
韓国 レーシックが日本より安く見えるのはなぜですか。品質を落としているのでしょうか。
価格差の多くは、手術そのものの中身ではなく、症例数の多さによる機器の稼働率、人件費や不動産コストの構造、そして広告・代理店費用の有無から生まれます。当院では外国人患者様も韓国の方と100%同じ料金で、追加の「外国人価格」はありません。ただし、安さだけを比べると、検査項目の数や術後検診が含まれているかという差が見えなくなります。見積もりは総額ではなく「何が含まれているか」で比べてください。
韓国での滞在は何日必要ですか。
クリアLASIKは1〜2日で日常生活に戻れる方が多い術式ですが、精密検査と翌日検診を確実に行うため、私は3泊4日以上の日程をおすすめしています。1日目に精密検査と診察、2日目に手術、3日目に翌日検診というのが標準的な流れです。検査の結果、その日のうちに手術を見送る判断になることもありますので、帰国便は余裕のある時間帯にしてください。金曜は21時までの夜間診療、土曜も14時まで診療しています。
検査前にコンタクトレンズはいつからやめる必要がありますか。
ソフトレンズは最低1週間、ハードレンズは2〜3週間の中止をお願いしています。コンタクトは角膜の形をわずかに変えるため、装用したままの検査では角膜地形図が本来の形を示さず、レーザーの設計そのものが狂います。ここを省略すると、せっかく韓国まで来ていただいても検査をやり直すことになります。渡航前に眼鏡で過ごす期間を必ず確保してください。
帰国後の検診はどうすればよいですか。
術後1週間・1か月・3か月・6か月が節目になります。翌日検診はソウルで行い、その後は日本の眼科で診ていただき、検査データを当院に共有いただく形が現実的です。当院は術後も定期検診と責任保証で経過を管理する方針で、ビデオ通話やメッセンジャーでのご相談も受け付けています。日本側で診てもらえる眼科をあらかじめ確保してから渡航してください。
誰でもレーシックを受けられるわけではないと聞きました。受けられないのはどんな人ですか。
角膜が薄い方、角膜地形図に不規則がある方や円錐角膜が疑われる方、強度近視で削った後に十分な角膜が残らない方には、私はレーシックをおすすめしません。度数が直近1年で変動している方、重度のドライアイがある方、妊娠中・授乳中の方、コントロール不良の糖尿病や一部の自己免疫疾患のある方も対象外か延期の判断になります。格闘技など眼への衝撃が多い方にはフラップのない術式のほうが安全です。その場合は理由と代替案をはっきりお伝えします。
手術後に近視が戻ることはありますか。
はい、度数の戻り(近視化)は一定の割合で起こり得ます。特に強度近視だった方、若い年齢で手術を受けた方、術後も近業が非常に多い方は起こりやすい傾向があります。角膜の厚みに余裕があれば再手術を検討できますが、残っている角膜量によっては再手術ができないこともあります。だからこそ最初の手術で角膜をどれだけ残すかという設計が重要で、私は初回の段階からその余白を意識して計画を立てています。
