レーシックに年齢制限はある?18歳でも50代でも、私が診察室で確かめること
レーシックの年齢制限について、執刀医として「何歳から何歳まで」という数字の前に、なぜ度数の安定と老眼が本当の判断基準になるのかを正直にお話しします。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「先生、私もう42歳なんですが、今さらレーシックって遅いでしょうか」
先日も、日本から公式LINEでこうご相談をいただきました。逆に「高校を卒業したばかりの娘に受けさせたいのですが、早すぎますか」という親御さんからのメッセージも珍しくありません。レーシックの年齢制限は、上の世代からも下の世代からも、同じくらい多く尋ねられる質問です。
先に結論めいたことを申し上げます。レーシックの年齢制限を、私は「何歳から何歳まで」という数字だけで判断していません。 数字はあくまで目安で、本当に見ているのは別のところにあります。診察室でお話しするのと同じ順番で説明させてください。
「18歳から」とよく言われる、本当の理由
下限として18歳という数字がよく挙がります。これは法律で決まっているというより、医学的な目安です。理由はただ一つ、近視の度数が落ち着いているかどうか。
近視は成長期に進みます。身長が伸びるのと同じように、眼球も伸びて度数が変わっていく。まだ伸びている途中でレーシックをすると、せっかく矯正しても数年後にまた近視が進み、度数が戻ってしまうことがあるのです。
年齢の数字より、「ここ1〜2年で度数が変わっていないか」が下限の本当の判断基準です。
ですから私は、10代後半の方には必ず過去の眼鏡やコンタクトの度数の経過を伺います。安定していれば18歳でも候補になりますし、まだ伸びているようなら「もう一年待ちましょう」とお伝えすることもあります。
30代・40代 — ここからは「老眼」を一緒に考える
働き盛りの世代は、実はレーシックを最も多く検討される層です。ただ、この年代から新しい登場人物が現れます。老眼です。
老眼は、近くにピントを合わせる力が少しずつ衰える、誰にでも起こる自然な変化です。早い方は40代前半から自覚し始めます。ここで注意したいのは、遠くがよく見えるようにレーシックで矯正すると、人によっては手元が見えにくく感じることがある、という点です。
対策がないわけではありません。片目を少し近く寄りに残すモノビジョンという考え方や、生活スタイルに合わせて狙う度数を調整する方法があります。何を優先するか——運転中心の生活か、手元の細かい作業が多いか——を伺ってから決めていきます。
50代以降 — 上限は「年齢」ではなく「目の状態」
「もう50を過ぎたから無理ですよね」とよく言われますが、そんなことはありません。50代でレーシックを受けられる方もいらっしゃいます。
ただ、この年代では確認することが増えます。白内障が始まっていないかです。水晶体が濁り始めていると、レーシックで角膜を整えても、根本の見えにくさは残ってしまう。その場合はむしろ、白内障手術で濁った水晶体を取り替え、同時に老眼にも対応する多焦点レンズを入れるほうが、理にかなうことがあります。

つまり、上限は年齢ではなく目の中身で決まる、ということです。
結局、あなたが候補かどうかは何で決まるのか
ここまでお読みいただくと、年齢という一本の物差しでは語れないことがお分かりいただけたと思います。私が実際に見ているのは、次のようなことです。
度数がこの数年で安定しているか。角膜の厚みは十分か。角膜地形図に異常な形のクセはないか。老眼がどの程度始まっているか。白内障や眼底の病気が隠れていないか。涙の量は手術に耐えられるか。これらを測って、はじめて「あなたはレーシックに向いています」あるいは「別の方法のほうが良さそうです」と責任を持って言えます。
正直に申し上げておきたいこと
ひとつ、はっきりお伝えしておきます。あなたが何歳で、レーシックに向いているかどうかは、この記事では決められません。 ネット上の年齢表で「◯歳ならOK」と判断するのは、本当はとても危ういことなのです。同じ45歳でも、目の状態は一人ひとり違います。検査をして、私があなたの角膜と度数の経過を実際に見て、初めてお答えできます。
もし検査の結果、今は手術に向かない、あるいは別の選択のほうが良いと判断したら、それも正直にお伝えします。それが、年齢を問わず私が大切にしていることです。
まずは公式LINEで、今の年齢と、覚えている範囲の度数の経過を日本語で送ってください。日本語通訳がご案内します。あなたの目にとって、本当に良いタイミングを一緒に考えましょう。
— キム・ソニョン ヒーリング眼科 代表院長
よくある質問
レーシックは何歳から受けられますか?
一般的には18歳以上が目安です。理由は年齢そのものではなく、近視の度数が落ち着いているかどうかです。10代後半でも度数が伸び続けている方は、もう少し待つようにお伝えすることがあります。逆に、ここ1〜2年で度数がほとんど変わっていなければ、18歳でも候補になり得ます。
40代・50代でもレーシックを受けられますか?
受けられる方は多くいらっしゃいます。ただしこの年代では老眼が始まっている、あるいはこれから始まる点を必ず一緒に考えます。遠くをよく見えるように矯正すると、手元が見えにくくなる場合があるからです。検査で老眼の進み具合を測り、術式や狙う度数を相談して決めます。
上限の年齢は決まっていますか?
「何歳まで」という明確な線引きはしていません。大切なのは白内障が始まっていないか、角膜や眼底が健康かです。60代で白内障の初期があれば、レーシックより白内障手術と多焦点レンズのほうが理にかなうこともあります。年齢ではなく目の状態で判断します。
高校生のうちに受けたいのですが、急いだほうがいいですか?
急ぐ必要はありません。度数が安定する前に手術をすると、数年後にまた近視が進んで度数が戻ってしまうことがあります。受験や就職の時期に合わせたい気持ちは分かりますが、まず安定を確認するほうが結果的に得策です。
韓国語が話せなくても年齢の相談はできますか?
できます。日本語通訳が常駐していますので、公式LINEで「今◯歳ですが受けられますか」と日本語で送っていただければ、度数の経過や老眼の有無を一緒に確認しながらお答えします。予約前の質問だけでも構いません。
