レーシック後の夜間運転が不安な方へ — 光のにじみと瞳孔の話
レーシック後の夜間運転について、執刀医として「なぜハロー・グレアが起こるのか」「瞳孔のサイズがなぜ重要か」「いつ落ち着くのか」を正直にお話しします。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「日中はいいんです。でも夜、対向車のライトがブワッとにじんだら、運転が怖くて」
レーシックの後の見え方について、視力検査の数字には表れない不安として、夜間運転の話は本当によく出てきます。特に車での通勤や仕事で運転される方にとっては、視力1.5という数字よりもこちらのほうが切実です。今日は、レーシックと夜間運転の関係を、仕組みから正直にお話しします。
結論を先に言えば、夜間の光のにじみ(ハロー・グレア)は起こり得ますが、その出やすさは術前に「瞳孔のサイズ」を測ることでかなり予測できます。 鍵は瞳孔にあります。
ハロー・グレアとは何か — 夜だけ起こる理由
まず言葉の整理から。ハローは、信号やヘッドライトなど光の周りに、ぼんやりと輪っかが見える現象。グレアは、光がギラついて広がって見える現象です。どちらも、レーシック後の一時期に起こることがあります。
なぜ夜だけなのか。それは瞳孔の働きと関係しています。瞳孔は、明るいところでは小さく縮み、暗いところでは大きく開いて、目に入る光の量を調整しています。カメラの絞りと同じです。
昼は瞳孔が小さいので問題なくても、夜は瞳孔が大きく開く。この「開いたとき」に光のにじみが出やすいのです。
レーシックでは角膜の中心を、ある決まった範囲(光学ゾーンと呼びます)で矯正します。夜に瞳孔がこの矯正範囲より大きく開くと、矯正されていない縁の部分からも光が入り込み、それがにじみとして見える——これがハロー・グレアの正体です。
だから、術前の「瞳孔径測定」が決定的に重要
ここがこの記事で一番お伝えしたいことです。夜間の見え方は、術前に瞳孔のサイズを測れば、ある程度予測できます。
暗い環境であなたの瞳孔がどこまで大きく開くかを専用の機器で測ります。瞳孔が大きく開くタイプの方は、夜間症状が出やすい。逆に瞳孔があまり開かない方は、夜間のリスクは比較的低い、と判断できます。
瞳孔が大きい方でも、対策はあります。矯正する光学ゾーンを広めに設計できる術式を選べば、瞳孔が開いてもその範囲に収まりやすく、にじみを抑えられることがあります。「瞳孔が大きいから一律ダメ」ではなく、設計で対応する——これが大事です。

いつになったら気にならなくなるのか
時間軸についても正直にお伝えします。
ハロー・グレアを最も感じやすいのは、術後の数日から数週間です。この時期は、夜間の長距離運転や慣れない道での運転は控えめにすることをおすすめします。そこから多くの方は、数週間から数か月かけて症状が和らいでいきます。
和らぐ理由は二つ。一つは角膜の状態が落ち着いてくること。もう一つは、脳がその見え方に慣れていくことです。人間の脳は優秀で、多少のにじみは時間とともに「気にならないもの」として処理するようになります。
正直に — 全員がゼロになるわけではない
ここは誠実にお伝えしておかなければなりません。ほとんどの方は時間とともに夜間症状が落ち着きますが、瞳孔が特に大きい方など、ごく一部に夜のにじみが残りやすい方がいるのも事実です。これを「絶対に起こらない」とは、私は言えません。
だからこそ術前の瞳孔径測定があるのです。リスクが高いと分かれば、矯正範囲を工夫する、術式を変える、場合によっては「夜間運転が仕事の中心なら、今の角膜条件では慎重になったほうがよい」とお伝えすることもあります。リスクを隠して手術を進めることだけは、しません。
夜間運転が生活や仕事に直結している方は、その点をぜひ事前にお知らせください。公式LINEから日本語で「夜の運転が多い」とお伝えいただければ、日本語通訳が間に入り、それを前提に検査と術式選びを進めます。あなたの夜の安全まで含めて、一緒に考えます。
— キム・ソニョン ヒーリング眼科 代表院長
よくある質問
レーシック後、夜の運転で光がにじんで見えるのは普通ですか?
術後しばらくは、対向車のヘッドライトや信号がにじんだり、光の周りに輪が見えたりする方がいます。これはハロー・グレアと呼ばれ、多くは数週間から数か月で和らいでいきます。最初の数日〜数週間は特に感じやすい時期です。気になる場合は夜間の長距離運転を控えめにすることをおすすめします。
ハローやグレアはずっと続くのですか?
ほとんどの方は時間とともに脳が慣れ、症状も軽くなっていきます。ただし瞳孔が大きい方など、一部に夜間の見えにくさが残りやすい方がいるのも事実です。だからこそ術前に瞳孔径を測り、リスクを予測したうえで術式や矯正範囲を決めることが大切です。
瞳孔の大きさが夜間運転と関係あるのですか?
大いに関係します。暗い場所では瞳孔が開きます。瞳孔がレーザーで矯正した範囲より大きく開くと、その縁から入る光がにじみの原因になります。瞳孔が大きい方ほど夜間症状が出やすいため、術前の瞳孔径測定はとても重要な検査です。
夜間の症状が心配です。何か対策はありますか?
あります。瞳孔が大きい方には、矯正する範囲(光学ゾーン)を広めにとれる術式を選ぶことで、にじみを抑えられることがあります。検査で瞳孔径を測り、あなたに合った方法を提案します。心配な点は遠慮なくお伝えください。
仕事で夜間運転が多いのですが、相談できますか?
もちろんです。夜間運転やトラック運転など、夜の見え方が仕事に直結する方は事前にお知らせください。公式LINEで日本語通訳に状況を伝えていただければ、それを踏まえて検査と術式選びを行います。生活に合わせて判断することが何より大切です。
