子どもの近視、オルソケラトロジーで進行は抑えられる?院長が仕組みと注意点をお話しします
子どもの近視とオルソケラトロジー(夜つけるレンズ)を調べている親御さんへ。仕組み、向くお子さん、安全に続けるための注意点を、執刀医として正直にお話しします。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「子どもの近視が、半年ごとに進んでいくんです。何かできることはないでしょうか」
診察室で、お子さんの手を引いた親御さんから、よくこう尋ねられます。メガネは作るたびに度が強くなる。このまま進み続けるのが心配――そのお気持ち、痛いほど分かります。子どもの近視とオルソケラトロジーについて、執刀医として、そして同じく子を思う立場として、正直にお話しします。
オルソケラトロジー(夜つけるレンズ)は、近視の進行をゆるやかにすることが報告されている方法のひとつです。ただし、魔法ではありません。「進行をゆるめる助けになりうる」けれど「必ず止まる」ものではない。 ここを正直に共有したうえで、向くお子さん・注意点をお話しします。
オルソケラトロジーとは何か
オルソケラトロジーは、特殊なデザインのハードレンズを寝ている間だけ装用する方法です。
寝ている間にレンズが角膜の表面をやさしく整え、起きてレンズを外すと、日中は裸眼で過ごしやすくなります。日中にメガネやコンタクトがいらなくなるだけでなく、近視の進行をゆるやかにする効果が研究で報告されているのが、親御さんに注目される理由です。
オルソケラトロジーは「夜つけて、日中は裸眼」。近視の進行をゆるめる助けになりうる方法ですが、効果には個人差があります。
なぜ「子どもの時期」に検討されるのか
近視は、目の成長とともに進みやすい時期があります。特に学童期は、近くを見る時間が長く、近視が進みやすい。だからこそ、この時期に進行をゆるめる工夫に意味が出てきます。
ただし、開始の判断は年齢の数字だけでは決められません。お子さん自身がレンズの取り扱いに協力できること、親御さんが装用と洗浄を見守れること――この生活面の条件がそろっているかを、私は必ず確認します。

安全に続けるために、いちばん大事なこと
ここは、効果の話以上に正直にお伝えしたいところです。
オルソケラトロジーはレンズである以上、洗浄や装用が不十分だと、感染などのリスクがあります。だからこそ、正しい取り扱いの指導と、定期的な検診が欠かせません。当院では、装用の練習から始め、角膜の状態を検診で確認しながら続けます。「目が赤い・痛い・見えにくい」ときは、すぐ中止して受診――この約束を、親御さんと必ず共有します。
正直に申し上げる限界
すべてのお子さんにおすすめできるわけではありません。
角膜の状態や近視の度合いによっては、オルソケラトロジーが向かないことがあります。効果の出方にも個人差があり、期待したほど進行が抑えられない場合もあります。そういうときは、別の近視の管理方法を一緒に考えます。「やれば必ず効く」と安請け合いはしません。お子さんの目に何が最善かを、その都度正直に話し合うのが私たちのやり方です。
通院と費用の考え方
オルソケラトロジーは定期検診が前提です。だから、日本から通われる場合は、通院のしやすさを最初に正直に相談すべきだと考えています。初回の検査・処方のあと、どのくらいの頻度で確認が必要かを含め、現実的な計画をご一緒に立てます。
費用はレンズと継続ケアで考えます
費用はレンズの種類と、その後の定期検診・ケアの内容で決まります。海外の患者さまも韓国の患者さまと同じ料金で、外国人割増はありません。継続が前提の治療なので、費用と通院の両面で無理のない計画を、相談時にご一緒に組み立てます。正確な金額は検査・相談のあとにご案内します。
まずはお子さんの目の状態を見せてください
子どもの近視は、進みやすい時期だからこそ、できる工夫があります。オルソケラトロジーはその選択肢のひとつ。ただし、向くかどうか・安全に続けられるかは、お子さんの目と生活を見てこそ判断できます。
韓国でのオルソケラトロジーや、お子さんの近視管理が気になる親御さんは、まず公式LINEから日本語でお問い合わせください。今の度数や、いつから・どのくらいのペースで進んでいるかを送っていただければ、来院前にある程度の見立てをお伝えします。検査から処方、見守りまで、同じ主治医が一貫して責任を持ちます。
— キム・ソニョン ヒーリング眼科 代表院長
よくある質問
オルソケラトロジーは子どもの近視の進行を抑えられますか?
近視の進行をゆるやかにする効果が報告されている方法のひとつです。寝ている間に角膜の形をやさしく整え、日中は裸眼で過ごしやすくなります。ただし『必ず止まる』ものではなく、効果には個人差があります。当院では、お子さんの目の状態を見て、向くかどうかを正直に判断します。
何歳から始められますか?
明確に『何歳から』と一律には言えません。お子さん自身がレンズの取り扱いに協力でき、親御さんが装用と洗浄を見守れることが前提になります。近視が始まって進みやすい学童期に検討されることが多いです。まずは目の状態と生活を見て、無理がないかを一緒に判断します。
夜つけて朝外すだけで、本当に日中見えるのですか?
多くのお子さんで、日中は裸眼で過ごしやすくなります。寝ている間にレンズが角膜の表面をやさしく整えるためです。ただし効果の出方や続き方には個人差があり、定期的な検診で角膜の状態を確認しながら続けることが大切です。
安全面が心配です。リスクはありますか?
正直にお伝えすると、レンズである以上、洗浄や装用が不十分だと感染などのリスクがあります。だからこそ、正しい取り扱いの指導と定期検診が欠かせません。当院では装用の練習からアフターケアまで同じ主治医が責任を持って見守ります。少しでも目が赤い・痛いときは中止して受診、を徹底していただきます。
日本から通うのは現実的ですか?
オルソケラトロジーは定期的な検診が前提のため、通院のしやすさは正直に相談すべき点です。初回の検査・処方のあと、どのくらいの頻度で確認が必要か、日本での連携も含めてご一緒に現実的な計画を立てます。公式LINEで日本語の相談ができます。