重度のドライアイでも視力矯正はできる?執刀医が「先に涙を整える」順番をお話しします
重度のドライアイで視力矯正をあきらめかけている方へ。執刀医として、手術の前に何を診て、どんな順番で進めるのか、できる場合とおすすめしない場合を正直にお話しします。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「ドライアイがひどいから、視力矯正はもう無理ですよね」
そう半ばあきらめた表情で来られる方が、少なくありません。コンタクトもつらい、メガネも煩わしい、でも乾きが強いから手術は怖い――その板挟みのお気持ち、診察室でよく伺います。重度のドライアイでも視力矯正ができるのか、執刀医として正直にお話しします。
結論から言えば、「重度だから一律にダメ」ではありません。ただし、順番が大事です。手術を先に決めるのではなく、まず涙を整えて、それから判断する。 ここを飛ばすと、せっかく見えるようになっても乾きで苦しむことになりかねません。
まず「重度」の中身を分けて診ます
ひとくちに重度のドライアイと言っても、原因は同じではありません。私はまず、その「重さ」がどこから来ているのかを分けて診ます。
涙の量そのものが極端に少ないのか。それとも、涙の油の層が乱れて蒸発が速いのか(まぶたのふちのマイボーム腺のトラブル)。あるいは、角膜の表面がすでに荒れて傷がついているのか。涙液層破壊時間、角膜表面の染色所見、マイボーム腺の詰まり具合――こうした検査の数字で、はじめて「整えられる重度」か「手術に向かない重度」かが見えてきます。
「重度」という言葉だけで手術の可否は決まりません。原因のタイプと角膜表面の状態を分けて診ることが、最初の一歩です。
順番①:手術より先に、涙を整える
私のやり方は、視力矯正を希望される方でも、ドライアイが強ければ先に涙の治療から入ることです。
油の層が乱れているタイプには、IPLやマイボーム腺のケアを組み合わせ、点眼はあくまで補助に。涙の量が足りないタイプには、それに合った方法を選びます。数週間で落ち着く方もいれば、数回のケアが必要な方もいます。ここで角膜表面が安定し、検査の数字が改善してきて、はじめて手術の話を具体化します。
急がば回れ、です。涙が不安定なまま手術日を決めるのは、土台が揺れている上に家を建てるようなもの。私はそれを良しとしません。
順番②:術式は「角膜を削らない」選択も視野に
涙が整ってきたら、次にどの術式が向くかを考えます。
もともとドライアイが強い方では、角膜を削らないICLが術後の乾きの観点で相性の良いことがあります。レーシックは角膜にフラップを作る過程で、神経が一時的に影響を受け、乾きを感じやすくなる方がいるためです。とはいえ、これも「ICLが常に正解」という意味ではありません。角膜の厚み、度数、前房の深さ、瞳孔のサイズ――あなたの目の条件で、レーシック・ラセック・ICLのどれが最も無理がないかは変わります。
正直に申し上げる「今はおすすめしない」場合
すべての方に手術をおすすめするわけではありません。
涙の治療を尽くしても角膜表面の荒れが落ち着かない方、検査のたびに数字が大きく揺れる方には、私は「今は視力矯正に向きません」と正直にお伝えします。無理に手術をしても、術後の乾きや見え方の不安定さで、かえって生活の質を下げてしまうからです。その場合は、まずドライアイそのものと長く付き合っていく方針に切り替えます。
「できます」と安請け合いする方が、患者さんは一瞬うれしいかもしれません。でも、できないものをできると言わないのが、主治医の責任だと考えています。
費用と通院の考え方
費用は、ドライアイの治療と視力矯正それぞれの術式・検査・術後ケアの内容で決まります。海外の患者さまも韓国の患者さまと同じ料金で、外国人割増はありません。
費用は『内容』で決まります
ドライアイの治療回数、選ぶ術式、術後の通院――これらの組み合わせで費用は変わります。涙を整える期間が必要な方は通院日程も含めてご一緒に計画します。正確な金額は、無料の検査・相談のあとに正直にご案内します。
まずは涙の状態を見せてください
重度のドライアイでも、視力矯正の道が完全に閉ざされているわけではありません。でもその道は、「先に涙を整える」という順番を守ってこそ開けます。
韓国での視力矯正を、ドライアイと一緒に考えたい方は、まず公式LINEから日本語でお問い合わせください。検査から治療、手術、術後ケアまで、同じ主治医が一貫して責任を持って診ます。あなたの目に何が起きているのか、一緒に確かめるところから始めましょう。
— キム・ソニョン ヒーリング眼科 代表院長
よくある質問
重度のドライアイですが、視力矯正はあきらめるしかないですか?
必ずしもあきらめる必要はありません。ただ、いきなり手術に進むのではなく、まず涙の状態を整えてから判断します。重度といっても原因はさまざまで、油の層の乱れ(マイボーム腺)が主なら治療で改善しやすく、その後にICLなど角膜を削らない方法を選べることもあります。逆に、整えても角膜表面が安定しない方には、正直に「今は手術に向かない」とお伝えします。
レーシックとICL、ドライアイが強い人にはどちらがいいのですか?
一概には言えませんが、もともとドライアイが強い方では、角膜を削らないICLのほうが術後の乾きの観点で相性が良いケースがあります。レーシックは角膜のフラップを作る過程で一時的に乾きを感じやすくなる方がいるためです。ただし最終的には角膜の厚み・度数・前房の深さなど、あなたの目の条件で決まります。検査なしにどちらが良いとは言い切れません。
術前にどれくらいドライアイの治療期間が必要ですか?
人によります。点眼とセルフケアで数週間整えれば十分な方もいれば、マイボーム腺のケアやIPLを数回行ってから手術を検討する方もいます。大切なのは『手術の日程ありき』で急がないことです。涙が不安定なまま手術をすると、術後の見え方や満足度に響きます。期間は検査結果を見てご一緒に決めます。
言葉が不安です。日本語で相談できますか?
はい。日本語通訳が常駐しており、検査・診断・手術の説明まで日本語で行います。今お使いの目薬、いつから・どんな時につらいか、視力矯正も考えているかどうかを公式LINEから日本語で送っていただければ、来院前にある程度の見立てをお伝えします。
海外からの患者は費用が割増になりますか?
いいえ。当院は海外の患者さまも韓国の患者さまとまったく同じ料金です。外国人割増は一切ありません。費用は術式・検査・術後ケアの内容で決まるため、正確な金額は無料の検査・相談のあとにご案内します。
