白内障手術後定期検診いつまで?費用・経過・方法と日本での受け方
白内障手術後定期検診いつまで続くのか。通院の区切りとその後の検査の違い、帰国後の受け方と費用を決める点を院長が説明。検査から術後まで同じ主治医。手術記録の写真をLINEへ。
医学監修キム・ソニョン 代表院長
編集: キム・ソニョン
目次
韓国で白内障の手術を受けて日本へ帰ったあと、白内障手術後定期検診いつまで続くのか、どこで受ければいいのか、気になっていませんか。航空券を取る前に、ここだけ読んでみてください。読み終えるころには、術後の通院と定期検診の違いが分かり、ご自身やご家族の目に合う通い方を考えられるようになります。
こんにちは。ヒーリング眼科 代表院長のキム・ソニョンです。角膜・緑内障・白内障を専門にしており、白内障手術では検査から手術、術後管理まで一人の専任主治医が担当します。日本語の通訳が常駐し、料金は韓国の方と同じです。
白内障手術後定期検診いつまでという質問をいただくのは、術後の通院が終わった日に、検診まで終わったと受け取りやすいからです。
術後の通院は多くの場合1〜2か月で区切りがつきますが、定期検診には決まった終わりがなく、当院では術後も生涯にわたる定期検診で目を見守ります。
手術記録や診断結果が手元にあれば、その写真を1枚LINEで送り、「帰国後の検診はどう組めばいいですか」と一つだけ聞いてみてください。質問を一つに絞ると、帰国後の予定を考え始めやすくなります。
術後2か月までの経過と、その後の検診はどう違う?
米国眼科学会(AAO)の説明では4〜6週間ほどです。通院が1〜2か月で区切りになることが多いのは、この回復の時期と重なるためです。
下の表は一般的な目安で、実際の日程は目の状態によって変わります。
| 時期 | 主に確かめること | 帰国後の受け方 |
|---|---|---|
| 翌日 | 炎症、眼圧、傷口の状態 | 帰国前に韓国で |
| 1週間前後 | 炎症の引き具合、点眼の進め方 | 帰国の時期で変わる |
| 1か月前後 | 視力の落ち着き、眼鏡の要否 | 日本の眼科でも可 |
| 2か月以降 | 後発白内障、眼圧、眼底 | 日本の眼科で継続 |
両目を別の日に手術した場合、数え始めの日は目ごとに違います。予定表には左右を分けて書いておくと、受診先への説明で迷いません。日々の見え方や過ごし方は、白内障手術後の回復と過ごし方の記事に分けて書いています。
白内障手術後定期検診いつまで、という問いに期限で答えにくいのは、回復が終わったあとに起こることがあるからです。代表が後発白内障で、NEIもAAOも、手術から数週間、数か月、あるいは数年たって見え方がかすむことがあると説明しています。入れた眼内レンズ自体が濁るわけではなく、レンズを包む膜の濁りで、レーザーで対応します。
定期検診の方法は?何を調べるのか
内容は受診先で多少変わりますが、一般的には次のような検査を組み合わせます。
- 視力検査と、必要に応じた度数の確認
- 眼圧の測定
- 細隙灯という顕微鏡で、膜の濁りとレンズの位置を見る
- 瞳を開く目薬を使った眼底検査、必要に応じて網膜の断層撮影
瞳を開く目薬を使うと、数時間は手元が見えにくく、まぶしさも出ます。その日は車を運転せずに受診してください。親御さんの検診なら、帰り道だけでも付き添いがあると動きやすくなります。
眼圧と眼底を見続けるのは、白内障とは別の病気を拾うためです。緑内障や黄斑の病気は年齢とともに増えますが、白内障の手術で防げるものではありません。AAOも、ほかの目の病気で失われた視力は手術で戻らないと説明しています。
帰国後はどこで受ける?日本の眼科への引き継ぎ
年に1度の検査のためだけに、毎年飛行機に乗るようお勧めすることはありません。必要以上を勧めないのが私たちの方針です。ふだんの検診は通いやすい日本の眼科で続け、手術の記録を渡せるようにしておくのが、長く続けやすい形だと私は考えます。
そのために、帰国前にそろえておきたいものがあります。
- 手術日と左右の別
- 入れた眼内レンズの種類と度数
- 術前の検査結果
- 処方された目薬の成分と、使う期間
手術の前、私は角膜内皮細胞、黄斑と視神経、眼圧、涙の膜、瞳孔の反応を確認します。この数値は、何年か後に日本の眼科で比べるときの基準にもなります。帰国前の診察で「検査結果と手術記録の写しをもらえますか」「日本の眼科あての紹介状はお願いできますか」と聞いてみてください。結果は通訳を交えて、日本語で一緒に確かめられます。
出発前の準備は韓国での白内障手術の流れを検査から帰国まで書いた記事と、親御さんに付き添う方の準備をまとめた記事が役に立ちます。韓国語を読めるご家族がいれば、本院サイトのプレミアム眼内レンズの説明を一緒に見ておくと、レンズの話がしやすくなります。
持病のある親御さんの場合で考えてみます
たとえば、72歳で糖尿病があり、韓国で両目の手術を受けて地方の自宅へ帰る方がいるとします。私なら、年1回という目安をそのまま当てはめません。糖尿病による網膜の変化は自覚症状が出にくいことがあるため、半年より短い間隔で眼底を見る必要があるか、日本の眼科と相談してもらいます。内科の主治医にも手術を受けたことを伝えてもらいます。
緑内障、強度近視、黄斑の病気がある方も、間隔は短くなることが多いです。一方、まだ手術前で時期を迷っているなら、年齢より何を見て手術を考えるかを書いた記事から読むと順番が整理できます。
検診を待たずに連絡してほしい症状
NEIは、次のような症状があればすぐ眼科に連絡するよう呼びかけています。
- 視力が落ちた
- 薬を使っても治まらない強い痛みがある
- 目がひどく赤い
- 光が走る、黒い点や糸くずのようなものが急に増えた
帰国後にこれらが出たら、まず日本で受診できる眼科へその日のうちに行き、手術を受けた眼科にも伝えてください。夜間や休日に慌てないよう、受診先と持参する書類は帰国前に決めておくと動きやすくなります。
知っておきたいリスクと副作用
術後しばらくは異物感、涙、かすみが出ることがあり、多くは自然に落ち着きます。見え方は数日から数週間かけて安定します。多焦点レンズでは夜間の光のにじみが出ることがあり、慣れるまでの期間が長めになる方もいます。
頻度は高くないものの、感染、出血、腫れ、眼圧の変化、網膜剥離、レンズのずれ、後発白内障が起こる可能性があります。コントロールされていない糖尿病や自己免疫疾患がある方、一部の前立腺の薬を服用中の方、黄斑変性・緑内障・角膜内皮の傷みがある方は、手術の時期やレンズ選びを慎重に考えます。回復の進み方には個人差があります。
帰国後の受診先がまだ決まっていなければ、お住まいの地域と帰国予定日をLINEに書き、「薬と検診はどの順番で考えればいいですか」と聞いてみてください。受診先を探すときの条件がはっきりします。
手術と検診の費用は何で決まる?
手術の費用を大きく動かすのは眼内レンズの種類(単焦点・多焦点・乱視矯正)と検査結果です。これに片目か両目か、韓国での滞在日数と渡航回数が加わります。外国の方だからといって上乗せはありません。
帰国後の検診は、検査項目の数、瞳を開く検査や断層撮影の有無、後発白内障のレーザーが必要かどうかで変わります。日本の眼科での費用は受診先と保険の扱いによるため、窓口で確認してください。
対象となる範囲は、ご自身の手術に当てはめて確かめておくと計画を立てやすくなります。レンズの希望と日程を添えて、LINEで「自分の場合はいくらになりますか」と聞いてみてください。
検診に合わせて韓国へ来るなら
当院は生涯にわたる定期検診を掲げています。韓国へ来る機会に合わせて受けるなら、新論峴駅から徒歩1分、仁川空港から約70分です。金曜は21時まで、土曜は14時まで診療しており、日曜と祝日は休診です。週末の渡航なら金曜の夜か土曜の午前が候補になります。瞳を開く検査のあとは手元が見えにくいので、観光の予定は少し空けておいてください。通訳や相談の入口はヒーリング眼科の日本語トップページにまとめています。
最初のLINEは、持病とお薬のメモを撮った写真1枚で足ります。「この持病だと検診の間隔はどう考えますか」と添えてください。来院された際は、私が検査結果を通訳と一緒にご説明し、目と暮らしに合うレンズと検診の組み方をお勧めします。
よくある質問
何年たてば定期検診をやめてもいいですか?
やめてよい年数は決まっていません。
見え方に問題がなければ受けなくても大丈夫ですか?
見え方だけでは判断できません。眼圧の上昇や初期の緑内障は自覚しにくく、片目の変化はもう片方が補って気づかないことがあります。検査で確かめておくほうが判断しやすくなります。
韓国で手術を受けても日本の眼科で診てもらえますか?
多くの場合、診察を受けられます。予約の際に海外で手術を受けたことを伝え、手術日、レンズの種類と度数、術前の検査結果を持参してください。心配なら事前に電話で確認すると確実です。
眼内レンズは定期的に交換が必要ですか?
交換を前提としたものではありません。一度入れた眼内レンズは再び濁ることがなく、そのまま使い続けます。後年かすみが出たときは、レンズを包む膜の濁りである後発白内障を疑って受診してください。
後発白内障になったら再手術ですか?
多くはレーザー治療で対応します。かすみが戻ったと感じたら、次の検診を待たずに眼科へ相談してください。
