白内障手術後視力が安定するのはいつ頃?費用・経過・方法と帰国後の目安
白内障手術後視力が安定するのはいつ頃か。多くは数日で見えやすくなり、治癒の目安は4〜8週間です。レンズ別の経過と帰国後に連絡する症状を院長が説明します。
医学監修キム・ソニョン 代表院長
編集: キム・ソニョン
目次
白内障手術後視力が安定するのはいつ頃なのか、韓国で手術を受けて帰国したあとも見え方が揺れていたらどうしようと迷っていませんか。航空券を取る前に、ここだけ読んでみてください。安定までの経過、レンズの方法による違い、費用を左右する点、帰国後に連絡すべき症状が分かり、ご自身の予定と予算に合う組み立てを考えやすくなります。
こんにちは。ヒーリング眼科 代表院長のキム・ソニョンです。当院の白内障手術では1:1の専任主治医が検査から手術、術後の診察まで担当し、日本語通訳が常駐しています。料金は韓国人と同じです。
「安定」を一つの日付だと思い込むと、帰国後の小さな揺れに慌てたり、眼鏡を早く作りすぎたりしやすいため、この文章を書きました。
白内障手術後視力が安定するのはいつ頃かというと、多くの方は数日で見えやすくなり、目の治癒には4〜8週間ほどかかるのが一般的な目安です。単焦点か多焦点か、片眼か両眼かで経過の感じ方は変わります。
日本で白内障と言われた診断結果の写真を手元に用意して、LINEで「私の場合、帰国後はどの時期の見え方を目安にすればいいですか」と一つ聞いてみてください。
安定には進み方の違う3つの段階があります
見え方の回復、目の治癒、度数の落ち着きは、同じ速さでは進みません。この3つを分けておくと、帰国後の見え方を落ち着いて読み取れます。
1つ目は、見え方の回復です。手術当日は散瞳薬の影響で数時間ぼやけることがあり、英国NHSは視力の改善に数日かかることがあると説明しています。米国国立眼病研究所(NEI)によれば、目の不快感は1〜2日で軽くなるのが一般的です。
2つ目は、目の治癒です。アメリカ眼科学会は完全な治癒まで約4〜6週間、NEIは多くの方が8週間で治癒すると案内しています。見えているのに治っている途中という時期が、数週間続くわけです。こする、押す、水が直接入るといったことを避ける期間も、この段階に重なります。
3つ目は、度数の落ち着きです。NEIは、完全に治癒したあとで眼鏡やコンタクトレンズの新しい処方が必要になる場合があるとしています。帰国して1週間ほどで見え方に満足できなくても、眼鏡店へ急ぐ前に、目の治癒を待つ余地があります。術後の過ごし方は白内障手術後の回復と日常生活の記事にまとめました。
単焦点と多焦点、方法で経過はどう違いますか?
手術そのものは片眼約15〜20分で、点眼麻酔で行います。経過の感じ方を分けるのは、主に選ぶ眼内レンズです。
| レンズ | 見え方の落ち着き方 | 帰国前に考えること |
|---|---|---|
| 単焦点 | ピントの合う距離が一つで、夜の見え方は澄みやすい | 合わない距離に使う眼鏡をいつ作るか |
| 多焦点 | 慣れる期間がもう少し必要なことがあり、夜に光のにじみが出る方もいる | 夜の運転や夜間の仕事があるか |
| 乱視矯正 | 角膜乱視を減らす設計で、術後にレンズの向きを確認することがある | 帰国後の検診をどこで受けるか |
多焦点レンズの慣れは、目の傷が治る速さとは別に、脳が新しい見え方に順応していく過程だと一般に説明されます。そのため、治癒の目安を過ぎてもにじみを気にする方がいます。
私は特定のレンズを勧めるために検査をするのではありません。瞳孔の大きさ、角膜乱視、黄斑の状態と、毎日の暮らしを一緒に見て選びます。検査結果が合わなければ、単焦点をはっきりお勧めします。韓国語を読めるご家族がいれば、本院のプレミアム眼内レンズの案内を一緒に見てもらうのも一案です。
片眼か両眼かで、数え方が変わります
NEIは、左右を別の時期に、通常1か月ほどあけて手術すると案内しています。この場合、治癒の時計は片眼ごとに動き始めるので、両眼がそろって落ち着くのは2回目の手術からさらに数週間後です。
一方、海外からお越しの方では、一度の来院で両眼を整えて帰国されるケースも多くあります。渡航の回数は減りますが、両眼が同時に治癒の途中となるので、帰国便や帰国後数日の予定は控えめに組むのが無難です。何日滞在するかは目の状態で変わるため、相談時に確認してください。
ご両親の手術に付き添う場合は、親と一緒に韓国で白内障手術を受けるときの準備も役に立ちます。
費用は何で決まりますか?
費用を大きく動かすのは、選ぶ眼内レンズの種類です。単焦点、多焦点、乱視矯正のどれを選ぶかで変わります。
ほかに影響するのは、片眼か両眼か、検査結果とそれに基づく治療計画、韓国での滞在日数と渡航回数、帰国後に日本で受ける検診です。レンズで変わる理由は眼内レンズと費用の関係を説明した記事に書きました。外国人だからと上乗せされることはありません。
施術の種類や相談の入口はヒーリング眼科の日本語ページにあります。ご自身の場合の金額は、気になっているレンズと片眼か両眼かを書いて、LINEで聞いてみてください。
帰国後2週間で夜ににじむ場合の考え方
仮に、多焦点レンズを両眼に入れて帰国し、2週間たった頃に夜の街灯がにじんで見えるとします。痛みも急な視力低下もないなら、私はまず治癒の途中であり、レンズへの慣れの途中でもあると考えます。
この時期に優先したいのは、点眼を指示どおり続け、次の検診で今の見え方を伝えることです。眼鏡を作るのはまだ早く、夜の運転は見え方が戻ったと確かめられるまで控えるほうが無難でしょう。
同じにじみでも、片方の目だけ急に悪くなった、赤みや痛みを伴うとなれば話は別です。次の項目の症状に当てはめてください。
安定しない見え方と帰国後に連絡する症状
知っておきたいリスクと副作用
術後しばらくは、軽い異物感、涙、かゆみ、光のまぶしさ、一時的なかすみが出ることがあり、多くは数日から数週間で落ち着いていきます。頻度は低いものの、感染、眼内の出血、眼内レンズの位置のずれ、網膜剥離、視力低下も起こりえます。回復の速さには個人差があります。
黄斑変性、緑内障、糖尿病網膜症など他の目の病気があると、アメリカ眼科学会が説明するように、手術でそちらの視力低下までは戻せません。混濁が軽く日常に大きな不便がない場合は、急がず経過を見る選択もあります。コントロールされていない糖尿病や自己免疫疾患、服用中の薬(一部の前立腺薬など)は、手術や回復に影響することがあるので、事前に伝えてください。受ける時期の考え方は年齢より何で判断するかを書いた記事をご覧ください。
すぐ眼科へ行く症状と、相談でよい症状
次の症状が帰国後に出たら、まず当日のうちに日本の眼科を受診してください。
- 急に見えにくくなった、視力が落ちた
- 飛蚊症が急に増えた、光が走って見える
- 黒い幕や影がかかったように見える
- 強い赤み、市販の痛み止めで治まらない痛み
受診後に、言われた内容と処方された薬を手術を受けた韓国の眼科へ伝えると、経過の情報がつながります。
数か月から数年たって再びかすんできた場合は、後発白内障の可能性があります。眼内レンズを支える袋が濁る状態で、アメリカ眼科学会はレーザーで濁った部分に開口部を作る治療を説明しています。慌てず、日本の眼科で診てもらってください。
いま気になる見え方があるなら、いつから、どちらの目に、昼と夜のどちらで起きるかをメモして、そのままLINEで送ってみてください。
帰国便の前に主治医へ聞いておくこと
術後の不安の多くは、帰国後に誰へ何を見せればいいか分からないことから生まれます。翌日の経過確認のときに、次の4点を確かめておくと動きやすくなります。
- 飛行機に乗ってよい日と、機内で気をつけること
- 次の検診の時期と、日本で受ける場合の頼み方
白内障手術後視力が安定するのはいつ頃か、ご自身の場合を考える第一歩として、帰国予定日と、夜の運転があるかどうかをLINEで送り、「この予定で無理はありませんか」と聞いてみてください。来院された日には、検査結果を通訳とともに一緒に確認し、目と暮らしに合う方法をお勧めします。
よくある質問
新しい眼鏡はいつ作ればいいですか?
目が治癒してから度数を測るのが一般的で、治癒の目安は4〜8週間ほどです。読書用の眼鏡が早く必要な場合は、つなぎの使い方を検診で相談してください。
片眼だけ手術した間、左右の見え方の差がつらいときは?
手術した目としていない目で度数の差が大きいと、距離感がつかみにくくなることがあります。階段や運転では特に気をつけ、差がつらいときは次の手術までの過ごし方を主治医に相談してください。
車の運転はいつからできますか?
英国NHSは、見え方が元に戻るまで運転しないよう案内しています。日数で一律には決められないため、検診で運転してよいか確認してください。夜の運転は多焦点レンズの場合、にじみの有無も見て判断します。
一度安定した視力が、また悪くなることはありますか?
あります。手術から数週間、数か月、数年後に後発白内障でかすむことがあり、レーザーで治療します。急な低下や光が走る症状を伴うなら、網膜の問題も考えられるので当日のうちに受診してください。
韓国語が話せなくても、経過の説明は理解できますか?
日本語通訳が常駐しており、検査結果は通訳を交えて一緒に確認します。見え方のメモを日本語で持参すると、伝えたいことを整理しやすくなります。
