自分に合う 視力矯正 選び方――日本と韓国の選択肢を、院長が比較表で正直に整理します
自分に合う視力矯正の選び方を、日本と韓国の選択肢を比較しながら院長が正直に整理します。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「日本の眼科で『角膜が薄いので難しい』と言われました。韓国なら受けられますか」——東京からお越しになった30代の方が、検査室に座るなり最初に聞かれた言葉です。私の答えは「まず測りましょう。同じ結論になるかもしれません」でした。実際その方には、ご希望されていた術式とは別の方法をご提案することになりました。
自分に合う 視力矯正 選び方で最初に決めるべきなのは、術式の名前ではなく「自分の目がどの選択肢を許してくれるか」です。近視・乱視の度数、角膜の厚みと形、前房の深さ、涙の状態——この4つの数値が出た時点で、選べる術式はたいてい2つか3つに絞られます。残った中から生活に合うものを選ぶ、これが診察室で私がしている作業です。日本で受けるか韓国で受けるかは、その後に来る話です。
術式は自由に「選ぶ」ものではなく、検査数値で絞られた中から「生活に合わせて選ぶ」ものです。
日本で受けるか、韓国で受けるか――先に線を引いておく
国内で受ける最大の利点は、術後に何かあったときすぐ執刀医のところへ戻れることです。これは費用差で埋められない価値があります。逆に韓国を選ぶ方が重視されるのは、精密検査の項目数と、同じ術式でも選べるレンズや設計の幅、そして総額です。私は費用だけで渡航を決めることはお勧めしません。判断材料として、韓国と日本の視力矯正を総額で比べた記事と、韓国での滞在日数の現実的な組み方を先に読んでから決めていただきたいのです。
渡航を選ばないほうがよい方
術後の急な変化に一人で対応するのが不安な方、日本国内に相談できる眼科の当てがない方、日程が2泊しか取れない方。この3つのいずれかに当てはまるなら、お住まいの近くで受けるほうが合っています。
選択肢は大きく4つ――比較表で整理します
| 選択肢 | 向いている方 | 選ばないほうがよい方 | 引き換えに差し出すもの |
|---|---|---|---|
| クリアLASIK(第4世代) | 角膜が十分に厚く、中等度までの近視・乱視。休みを数日しか取れない方 | 角膜が薄い方、格闘技・ラグビーなど眼に衝撃が多い方、強いドライアイの方 | 角膜フラップという構造をつくること。数か月の乾き感が残ることがある |
| プレミアムLASIK・LASEK(表面照射) | 角膜が薄め、衝撃の多い職業・競技の方 | 回復に1週間以上あてられない方、痛みに極端に弱い方 | 回復の速さ。数日の異物感と、視力が落ち着くまでの時間 |
| EVO ICL/トーリックICL | 強度近視、角膜を削る余裕がない方、ドライアイが強い方 | 前房が浅い方、角膜内皮細胞が少ない方、費用を最優先する方 | 費用と、眼内にレンズを入れる手術であること |
| 白内障手術+眼内レンズ | 水晶体の濁りが始まっている50代以降の方 | 白内障のない40代前半の方(適応になりません) | ご自身の水晶体。レンズ次第で夜間のにじみが出ることがある |
角膜の厚みが最初の分岐点です
レーザーは角膜を削って度数を変えるため、削った後に残る厚みが足りなければ成立しません。ここで「難しい」と言われた方の多くは、術式を変えれば道が残ります。仕組みと適応の条件は第4世代クリアLASIKの詳細ページにまとめています。なお、コンタクトを着けたまま検査すると角膜の形が本来と違って出るため、検査前にレンズをいつから外すかは必ず守ってください。ここが崩れると、比較表そのものが意味を失います。

強度近視とICL――可逆性という利点と、その代償
角膜をまったく削らず、必要があればレンズを取り出せる可逆性は、強度近視の方にとって大きな意味を持ちます。一方で眼内にレンズを置く以上、眼圧の変化やレンズ位置の調整、角膜内皮細胞への影響という別の管理項目が生まれます。前房の深さと白目から白目までの径を精密に測れないと、そもそも安全にサイズを決められません。適応条件はICL(眼内レンズ挿入術)のページをご覧ください。当院が使用している測定機器は韓国本院の設備紹介ページに掲載しています。
45歳を過ぎると計算が変わります
40代後半以降は、近視だけを矯正すると手元が見えにくくなるという新しい問題が出てきます。老眼用の設計や、白内障が始まっていれば白内障手術と眼内レンズまで含めて考えたほうが結果的に無駄がありません。ただし夜間運転が多い方に多焦点レンズは慎重になるべきで、私は検査結果次第で単焦点を正直にお勧めします。
費用は「総額に何が含まれるか」で比べてください
当院の公開料金(両眼・税込表示)
比べるべきは手術費ではなく、検査・術後再診・渡航費を足した総額です。
迷っているうちは、まだ情報が足りないだけです。数値が出れば選択肢は絞られ、決断はずっと軽くなります。どの術式もお勧めできないという結論になることもありますが、その理由もきちんとお話しします。——ヒーリング眼科 代表院長 キム・ソニョン
よくある質問
日本の眼科で「角膜が薄い」と断られました。韓国なら受けられますか?
同じ結論になる可能性は十分にあります。角膜の厚みは国によって基準が大きく変わるものではなく、レーザーで削った後に残る角膜量が足りなければ、どこで受けても勧められません。ただし「レーザーが難しい」ことと「視力矯正ができない」ことは別で、角膜を削らないICLという道が残っている方は少なくありません。当院では精密検査の数値を通訳と一緒に見ていただき、なぜ難しいのか、代わりに何が可能かをはっきりお伝えします。検査の結果、どの術式もお勧めしないと判断した場合は、そのように申し上げます。
クリアLASIKとICL、迷ったらどちらを選べばいいですか?
迷った時点で答えは出ておらず、決めるのは検査数値です。角膜が十分に厚く度数が中等度までなら、回復が早く費用も抑えられるクリアLASIKが合理的なことが多いです。度数が非常に強い、角膜が薄い、ドライアイが強いといった場合は、角膜を温存できるICLのほうが負担が少なく済みます。ICLには前房の深さや角膜内皮細胞数という別の条件があり、こちらが満たせない方もいます。私は先に術式を決めてからお勧めすることはせず、数値を見てから一緒に絞り込みます。
韓国で手術する場合、何日滞在すればいいですか?
精密検査と手術、そして翌日の経過確認を含めると、最低でも3泊前後の余裕を見ていただくのが現実的です。検査当日に手術が可能かどうかは数値次第で、その日に「別の術式に変更」となることもあるため、日程が詰まりすぎていると判断を急ぐことになります。表面照射系のLASEKは視力が落ち着くまでに時間がかかるため、より長めの日程が安心です。帰国後の経過確認は通訳を介して継続してご相談いただけます。
術後の定期検診は日本に帰ってからどうすればいいですか?
手術直後の重要な確認は韓国滞在中に行い、その後は日本語通訳を介したご相談で経過を伺う形になります。当院は術後も定期検診と責任保証で管理する方針をとっていますが、渡航を伴う以上、日本国内で緊急時に診てもらえる眼科をあらかじめ確認しておくことを必ずお勧めしています。充血や強い痛み、急な見え方の変化があった場合は、渡航を待たずに近くの眼科を受診してください。この点を負担に感じる方は、ご自宅から通える範囲で受けるほうが合っています。
手術のリスクはどの程度説明してもらえますか?
私は数値で起こりうることを具体的にお伝えします。レーザー系では術後数か月のドライアイ感、夜間のにじみやハロー、度数が戻る可能性、まれに追加矯正が必要になること。ICLでは眼圧の上昇、レンズの位置調整や入れ替えが必要になる可能性、角膜内皮細胞への影響。どの術式も合併症の可能性をゼロにすることはできません。可能性を伝えないまま同意をいただくことはしませんので、気になる項目は遠慮なく質問してください。
外国人だと料金は高くなりませんか?
当院では外国人の患者様も韓国の方と同じ料金でご案内しています。通訳費用として別途請求することもありません。ただし、渡航費・宿泊費・滞在中の生活費はご自身の負担になりますので、手術費だけで日本と比べると実態を見誤ります。公開している料金表をご覧いただき、そこに検査費や術後の再診がどこまで含まれるかを事前にご確認ください。
