レーシック ドライアイ 悪化が心配な乾き目の人へ――術前に聞く質問
レーシック ドライアイ 悪化が心配な方へ。術前検査で何を測るか、術式の選び方、機内や帰国後の乾きまで、どの眼科でも聞いておきたい質問を院長が整理しました。LINEで相談できます。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
医学監修キム・ソニョン 代表院長
編集: キム・ソニョン
目次
レーシック ドライアイ 悪化は実際に起こりうることで、米国食品医薬品局(FDA)も、もともとドライアイがある人ではLASIKが症状を悪化させる傾向があると明記しています。ただ、術前に涙の量と質、まぶたの油腺(マイボーム腺)を調べ、必要ならドライアイクリニックで先に目の表面を整えてから術式と時期を決めれば、悪化の幅を小さくする手立てはあります。韓国で受ける場合は、帰りの機内の乾燥と、帰国後に乾きが強くなったときの相談先も、出発前に決めておきたい点です。
私は、ソウル・江南のヒーリング眼科で代表院長を務める眼科専門医のキム・ソニョンです。
夕方になると目がゴロゴロする、コンタクトが以前より早くつらくなった。そういう方が手術を考えるとき、どの眼科でも次の6つは確かめておく価値があります。
- 自分のドライアイは「涙が少ない型」か「すぐ蒸発する型」か
- 涙液層とマイボーム腺を、手術の前に調べるか
- 乾きが強い場合、先に治療してから手術時期を決めるか
- 自分の目では、どの術式が乾きの面で無理が少ないか
- 帰国便の機内と、帰国後の数週間をどう過ごすか
- 帰国後に症状が強くなったとき、誰にどう連絡するか
日本の眼科で受けた検査結果や、いま使っている目薬の写真が手元にあれば、渡航を考えている時期と一緒にLINEで送ってください。内容を確認し、日本語でお返事します。
レーシックでドライアイが悪化するのはなぜか
角膜の知覚神経が手術で一時的に途切れ、「乾いた」という信号が脳に届きにくくなるためです。信号が減ると、まばたきの回数と涙の分泌が落ち、目の表面が乾きやすくなります。
知っておきたいリスクと副作用
レーシックは角膜に薄いふた(フラップ)を作り、その下の層をレーザーで整える方法です。ふたを作る際に神経の一部が切れ、時間をかけて再生していきます。術後しばらく乾きを感じる方が少なくないのはこのためで、経過の詳しい話はレーシック後のドライアイが起こる理由と治まる時期にまとめました。
問題になりやすいのは、術前から涙の質が落ちている目です。手術の前に何を確かめるかで、悪化をどこまで抑えられるかが変わってきます。
予約の前に確かめたいのは、自分の乾きのタイプ
ドライアイには、涙そのものが少ない「分泌低下型」と、涙は出ていても油の膜が薄くすぐ蒸発する「蒸発型」があり、両方が混ざっている方も多くいます。型によって術前の準備が変わります。
蒸発型の多くには、まぶたの縁にあるマイボーム腺の詰まりが関係しています。人工涙液を足しても油の膜は戻らないため、点眼だけではその場しのぎになりがちです。当院のドライアイクリニックでは、涙の量と質、涙液層が壊れるまでの時間、マイボーム腺の状態を測ってタイプを見極め、IPL・マイボーム腺圧出・涙点プラグ・点眼を組み合わせます。
予約前の問い合わせで聞くなら、「視力矯正の検査に、涙液層とマイボーム腺の評価は含まれますか」という一文で足ります。日本で「ただのドライアイ」と言われてきた方ほど、型が分かるだけで準備の見通しが立ちやすくなります。
診察室で聞くこと:検査のどの数字で手術時期が決まるのか
手術時期を左右するのは、角膜の厚みや度数だけでなく、涙液層の安定性と角膜表面の状態です。涙の膜が不安定なまま測ると、度数や角膜の形の測定値そのものがぶれることがあります。
一般に、医師が乾きの程度を判断するときに見るのは3点です。まばたきの後に涙の膜がどれだけ早く途切れるか、染色したときに角膜の表面に細かな傷が浮かぶか、まぶたの縁にある油腺の出口が詰まっていないか。この3つがそろって悪い目では、手術計画の前に治療を挟む意味が大きくなります。
当院の視力矯正の精密検査では、角膜の厚み・地形図・瞳孔・涙液層などをまとめて測定し、結果と手術計画を通訳とともに母国語で説明しています。診察室では「今の涙の状態で測った数字を、そのまま手術に使ってよいか」を聞いてみてください。
術式によって乾きの出方は変わりますか
変わることがあります。角膜の神経にどの範囲で触れるかが、術式ごとに違うためです。ただ、どれが合うかは乾きの程度に加えて、角膜の厚みや度数でも決まります。
| 術式 | 角膜への操作 | 乾きの観点で知っておきたいこと |
|---|---|---|
| クリアLASIK | 薄いフラップを作り、その下をレーザーで整える | フラップを作る際に神経が切れ、術後しばらく乾きやすい |
| スマイルレーシック(SMILE) | 2〜4mmの小さな切開から、角膜内の薄い組織を取り出す | 切開が小さく角膜神経への影響が少ないため、乾燥感が比較的軽い傾向がある |
| ICL(眼内コンタクトレンズ) | 角膜を削らず、目の中にレンズを入れる | ドライアイが強くレーザー手術に不安がある方の選択肢になる |
スマイルレーシックも万能ではありません。度数が非常に強い場合や角膜が薄い場合はICLのほうが合うことがあり、ICLにも前房の深さや角膜内皮細胞の数といった別の条件があります。乾きを理由に術式を一つに決めてしまう前に、検査結果を並べて比べてください。
手術を見送る、または先延ばしにしたほうがよい目
強いドライアイが続いている、まぶたの炎症(眼瞼炎)がある、度数がこの1年で変わった。こうした場合は手術を急がず、先に目の状態を安定させるのが妥当です。レーシック ドライアイ 悪化を避けたい方ほど、この段階で立ち止まることが結果的に近道になります。
次に当てはまる場合も、手術の前に治療や他の科との相談を優先します。
- 人工涙液を一日に何度も点しても、乾きや異物感が取れない
- シェーグレン症候群や甲状腺の病気がある、または乾きに影響しうる薬を服用している(眼科の治療だけでは限界があり、内科的な管理を併せることがあります)
- 円錐角膜の疑いがある、角膜に傷あとがある
- 妊娠中・授乳中である
手術を受けた場合のリスクも挙げておきます。術後数週間の乾き、異物感、目のかすみは、多くの方に起こりうる一時的な症状です。一方で、先に触れたとおり重いドライアイが長く続く方もいます。夜に光がにじむ、まぶしいといった症状も起こりえ、瞳孔の大きさとも関係します。この点は夜間運転と光のにじみについての記事で詳しく書きました。乾きの出方や続く期間には個人差があり、手術が適しているかどうかは対面の精密検査で判断します。
見送りも結論の一つです。ドライアイを整えたうえで改めて検査すると、手術に進める状態になる方もいれば、ICLなど別の方法を検討する方もいます。
自分がどれに当てはまるか分からない場合は、日本でついたドライアイの診断名と、処方されている目薬(ボトルの写真で構いません)をLINEで送ってください。内容を確認し、日本語でお返事します。
帰りの機内と帰国後の数週間は、乾きが出やすい時期
機内は湿度が低く、術後間もない目には乾きを感じやすい環境です。帰国後も、パソコン作業への復帰や冷暖房で症状が強まることがあります。
搭乗するときは、指示された点眼をすぐ使えるよう手荷物に入れ、機内で映画や画面を続けて見ないようにしてください。仕事への戻り方は仕事を何日休むかを整理した記事、ソウル滞在中の動き方は術後の観光はいつからできるかの記事が参考になります。アイメイクはマイボーム腺の出口をふさぎやすいため、再開の目安はレーシック後のメイク再開についての記事で確認してください。一人での渡航を考えている方は、一人で受ける場合の当日の動きも目を通しておくと準備がしやすくなります。
何泊必要か、コンタクトをいつから外すかは、術式と検査の内容によって変わるため、相談時に確認します。検査や術前ケアの日数を含めた渡航全体の組み立て方も、日程を考える材料になります。
帰国後に備えて、手術記録と処方内容の控えを持ち帰り、日本の眼科で見せられるようにしておくと話が早く進みます。視力が急に落ちた、強い痛みや充血がある場合は乾きの範囲を超えている可能性があるため、日本の眼科をすぐ受診してください。
同じ主治医が術前の乾きから術後まで見る仕組み
当院では1:1専任主治医が、検査から手術、術後管理までを一人で担当します。術後の乾きを、術前の涙の状態と同じ医師が比べて追えることが、この仕組みの利点です。
相談は日本語・中国語(繁体字)・英語の通訳を通じて行えます。乾きは「いつ、どんな場面で強くなるか」を細かく伝えるほど判断の材料が増えるため、母国語で話せることには実際的な意味があります。クリニックは江南大路470の10・11階、新論峴駅から徒歩1分の場所にあり、金曜は21:00まで、土曜は10:00〜14:00に診療しています(昼休み13:00〜14:00、日曜・祝日休診)。
できないこともあります。帰国後の日常的な診察を、ソウルから当院が代わりに行うことはできません。日本でかかれる眼科を一つ決めておくと、帰国後の不安はかなり減ります。ご家族に韓国語を読める方がいれば、本院のドライアイ外来のページ(韓国語)を一緒に見てもらうのも一つの方法です。
レーシック ドライアイ 悪化が気になって手術を先延ばしにしてきた方は、今の乾きがいつ強くなるか(夕方、エアコンの効いた部屋、コンタクト装用中など)を一言書き、日本の検査結果の写真があれば添えてLINEで送ってください。行きたい時期が決まっていれば、それも書き添えていただくと日程の相談が進めやすくなります。日本語でお返事します。
よくある質問
レーシック後の目の乾きは、どれくらい続きますか?
多くの場合、神経が再生するにつれて時間とともに和らいでいきます。ただ、FDAは一部の方で重いドライアイが生じ、恒久的になる場合があると説明しています。術前から乾きが強い方ほど長引きやすいため、手術の前に涙液層とマイボーム腺を調べておくことが役立ちます。
ドライアイの目薬を使っていても、視力矯正の検査は受けられますか?
検査は受けられます。ただ、目薬の種類や使う理由によって、検査前の準備や手術時期の考え方が変わることがあります。今使っている目薬のボトルや処方内容の控えを持参すると、診察がスムーズに進みます。
検査の前に、コンタクトレンズはいつから外せばよいですか?
外しておく期間はレンズの種類や目の状態によって変わるため、相談時に確認します。コンタクトは角膜の形や涙の状態にも影響するので、渡航日を決める前に確認しておくと日程を組み直さずに済みます。
帰りの飛行機で目が乾いたときは、どうすればいいですか?
術後に指示された点眼を手荷物に入れ、乾きを感じたら指示どおりに使ってください。機内では画面を続けて見ないようにし、目を休める時間をつくることも助けになります。強い痛みや急な見えにくさがある場合は、帰国後すぐに日本の眼科を受診してください。
ヒーリング眼科では、日本語で相談できますか?
日本語の通訳を通じて相談できます。乾きの出方や生活の様子を母国語で伝えられるため、検査結果と手術計画の説明も日本語で聞くことができます。
