レーシック フラップを作らないほうがいい目――5つの思い込みと事実
レーシック フラップは一生ずれる?ドライアイは悪化?よくある5つの思い込みに事実で答え、フラップを作らない方法が合う目と帰国便までの注意も整理します。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
医学監修キム・ソニョン 代表院長
編集: キム・ソニョン
目次
レーシック フラップとは、角膜の表面を薄く切ってめくる「蓋」のことで、その下の角膜をエキシマレーザーで矯正したあと元の位置に戻し、縫わずに密着させます。ヒーリング眼科では検査から手術、術後管理まで1人の専任主治医が担当し、フラップを作る方法が合うかどうかも、その主治医が角膜の検査データをもとに一緒に考えます。フラップについて引っかかっていることがあれば、その質問を一つだけLINEで送ってください。
ヒーリング眼科 代表院長のキム・ソニョンです。ヒーリング眼科 代表院長のキム・ソニョンです。ヒーリング眼科 代表院長のキム・ソニョンです。ヒーリング眼科 代表院長のキム・ソニョンです。ソウル・江南のヒーリング眼科で代表院長を務める、角膜・緑内障・白内障が専門のキム・ソニョンです。
最近受けた視力検査や角膜の検査結果が手元にあれば、写真を添えていただくと話が具体的になります。返信は日本語で届きます。
フラップは角膜のどこに作られ、何年残るのか
フラップは角膜のいちばん外側の層を含む薄い部分を、一辺をつなげたまま円形に切って作ります。戻したフラップは縫わずに自然に密着しますが、切った境界そのものは生涯残ります。
フラップをめくる理由は、レーザーを当てたい場所がその下にあるからです。表面の上皮を残したまま中の角膜実質を削るので、上皮をはがすLASEKに比べて術後の痛みが少なく、見え方の回復も早い傾向があります。当院のクリアLASIKの案内でも、回復の目安は「1-2日で日常復帰」です。
米国眼科学会(AAO)の患者向け解説でも、LASIKはフラップを作り、その下の角膜の形を整えて度数を矯正する手術として説明されています。当院で使っているエキシマレーザーはAMARIS Redです。クリアLASIKでは、フラップの厚みと形を薄く均一に設計し、検査で得たデータをレーザーの矯正プロファイルに反映します。フラップが均一であるほど、見え方の質と回復の速さが安定しやすいからです。
フラップは何年たっても少しの刺激でずれるのか
「一度フラップを作ったら、ずっとずれる心配がつきまとう」という思い込みがあります。ずれに最も気を配る時期は術後早期で、年数がたってから日常の刺激でずれることは一般的には考えにくいものです。ただし境界が残る以上、まれに強い衝撃で影響を受けることはあります。
術後すぐの数日は、フラップがまだ落ち着いていません。米国食品医薬品局(FDA)の患者向け案内も、術後は目をこすらないこと、保護用のシールドを使うことを求めています。当院のカスタムLASIKの回復案内でも、手術当日は目をこすらずに休み、就寝時は保護用アイシールドを着けることになっています。寝ている間の無意識の手の動きは自分では止めにくいので、シールドはそのためのものです。
知っておきたいリスクと副作用
一方で、数年後の洗顔やまばたき、普通の目のかゆみでフラップが動くことを心配し続ける必要は、通常ありません。気にかけたいのは、ボクシングや格闘技、顔にボールが当たりうる球技、小さなお子さんの手が顔に飛んでくるような生活です。こうした衝撃が日常的にある方は、手術の方法を選ぶ段階で生活のことまで医師に伝えてください。
フラップがあるとドライアイはひどくなるのか
フラップを作るときに角膜の神経が一時的に切れるため、術後しばらく乾きを感じやすくなる方は多いものの、多くは時間とともに落ち着いていきます。
ただし、FDAは乾燥感が長く続く可能性もLASIKのリスクとして挙げています。もともと涙が少ない目や涙の質が不安定な目では、術後の乾きが強く出やすくなります。そのため術前の検査では、涙液層の状態も角膜の厚みと同じ重さで確認します。当院のドライアイクリニックの案内にあるとおり、矯正手術の前にドライアイ検査を行い、必要であればマイボーム腺や涙液層を整えてから手術の時期を決めます。
乾きが心配な方には、2〜4mmの小さな切開で終えるスマイルレーシックが相対的に有利な場合もあります。大きな蓋を開けない方法で何が変わるのかは、フラップがないスマイルレーシックで変わる点をまとめた記事で詳しく書いています。
機内の気圧でフラップが浮くことはあるのか
気圧の変化そのものがフラップを動かすという考えには、一般に根拠がありません。帰国便で気をつけたいのは、機内の乾燥と、眠っている間に無意識に目をこすることのほうです。
機内の湿度は低く、術後数日の目には乾きがこたえます。処方された点眼薬と人工涙液を手荷物に入れ、指示された時間どおりにさしてください。機内で眠るつもりなら、こすらないための工夫を事前に医師に相談しておくと落ち着いて乗れます。
「飛行機に乗れるかどうか」よりも、「翌日の検診を受けてから乗れる日程になっているか」のほうが、フラップにとっては意味のある問いです。この点は後の日程の章で触れます。
フラップを作らない方法にも、別の負担がある
「フラップがないほうが、誰にとっても上」という思い込みもよく見かけます。フラップがないことは衝撃への強さという利点になりますが、回復の速さや術後の痛みでは別の負担を抱える方法もあります。
| 方法 | フラップ | 回復の目安(当院の案内) |
|---|---|---|
| クリアLASIK | あり | 1-2日で日常復帰 |
| スマイルレーシック(SMILE) | なし(2〜4mmの切開) | 1-2日で日常復帰 |
| パーフェクト ヒーリング LASEK | なし | 3-5日の回復ケア |
LASEKは角膜の表面の上皮をはがしてからレーザーを当て、上皮が再生するのを待つ方法です。フラップがないぶん角膜が薄い方や活動量の多い方に向きますが、上皮が戻るまでの数日は痛みや見えにくさが出やすくなります。当院ではこの期間に独自の回復ケアプログラムを組み合わせ、痛みと回復期間の負担を軽くすることを目指しています。
スマイルレーシックは、フェムト秒レーザーで角膜の内側にレンチクルという薄いレンズ状の組織を作り、小さな切開から取り出す方法です。中等度の近視で角膜の厚みが十分にある方に向く一方、遠視や老眼の矯正には適応が限られ、追加の再矯正の方法もレーシックとは異なります。
フラップの有無は、選ぶときの軸の一つにすぎません。角膜の厚み、度数、乾き、仕事や趣味を並べて、どの負担なら受け入れられるかを考えるのが現実的な選び方です。
一度フラップを作ったら再手術はできないのか
できる場合とできない場合があり、決め手は残った角膜の厚みとフラップの状態です。
当院のLASIK・LASEK 再手術の案内では、選択肢を3つに分けています。フラップの状態が良ければ、そのフラップを再び持ち上げて微細に補正する方法。残った角膜に余裕があれば、表面を整えるLASEK方式の再矯正。角膜が薄すぎてこれ以上削れない場合は、角膜に触れずに目の中にレンズを入れるICLです。
つまり、初回の手術でどれだけ角膜を残したかが、何年も先の選択肢の幅を左右します。初回のフラップの厚みや削る量を決めるときに、将来の再手術の余地まで見込んでおくことには意味があります。当院では他院で手術を受けた方の再手術を扱う再手術専門センターを運営しているので、初回手術の記録が手元にあれば、来院時に持参してください。
フラップを作らないほうがいい目と、手術そのものを見送る目
角膜が薄い、角膜地形図に不規則な形や円錐角膜の疑いがある、目に強い衝撃を受ける活動が多い。このいずれかに当てはまる方には、フラップを作る方法以外の選択肢を併せて検討します。
- 角膜が薄い:フラップを作ると、その下に残る角膜の厚みに余裕がなくなります。LASEKやICLが候補になります。
- 角膜地形図の不規則・円錐角膜の疑い:わずかな兆候でも、フラップを作る手術は避けるのが原則です。
- 格闘技など衝撃の多い活動:フラップの境界が残らない方法のほうが向くことがあります。
さらに、強いドライアイがある方、妊娠中・授乳中の方、度数がまだ安定していない方は、どの方法であっても時期を調整するか、別の道を探すことになります。FDAの「LASIKが向かないのはどんな人か」という案内でも、度数が安定していない人、妊娠・授乳中の人、顔に打撃を受けるスポーツをする人、角膜が薄い人、ドライアイのある人などが挙げられています。
LASIKに伴うリスクも知っておいてください。術後の乾き、夜間の光のにじみやまぶしさ(ハロー・グレア)、矯正が足りない・行き過ぎるといった度数のずれ、まれにフラップに関わる合併症があります。夜の見え方が気になる方は、光のにじみと瞳孔の関係を書いた記事も参考になります。結果や回復のペースには個人差があり、どの方法が合うかは来院時の精密検査で決まります。
角膜の厚みや乾き具合が書かれた検査結果をお持ちなら、写真をLINEで送ってください。日本の眼科で「レーシックは難しい」と言われた理由が書かれた紙でもかまいません。フラップのある方法とない方法のどちらから話を始めるかを考える手がかりになり、返信は日本語で届きます。
帰国便までにフラップを守る日程の組み方
当院のカスタムLASIKの回復案内では、手術翌日の検診でフラップがきちんと定着しているかを確認する流れになっています。少なくとも翌日の検診までは韓国にいる日程を前提に考えてください。具体的な滞在日数と、コンタクトレンズを外し始める日は、相談時に確認します。
当院は新論峴駅から徒歩1分、仁川空港から約70分の場所にあります。診療時間は月〜木が10:00〜18:30、金曜は夜間診療で21:00まで、土曜は10:00〜14:00で、日曜・祝日は休診です。検診日が日曜にかからないように組むと、帰国便の選択肢が狭まりません。提携ホテルのオクラウドホテル(ソウル・瑞草区)を手術当日の夜の滞在先にする方法もあります。
休みの取り方は仕事を何日休むかを職種別に書いた記事に、術後の観光をいつから入れられるかは術後の過ごし方と観光の目安をまとめた記事に整理しています。目元に触れるメイクはフラップにとって気になる要素なので、メイクをいつから再開できるかの目安も出発前に読んでおいてください。付き添いなしで来られる方は、一人で受ける場合の当日の動きが参考になります。
韓国語を読めるご家族がいらっしゃる場合は、当院の韓国語サイトにあるLASIKの説明ページを一緒に見てもらうのも一つの方法です。
渡航できそうな日付の候補と、フラップについていちばん気になっている質問を一つ、LINEで送ってください。曜日ごとの診療時間を踏まえて日程を考えるための返信を、日本語でお送りします。
よくある質問
レーシックのフラップはどのくらいの厚みですか?
厚みは機器や設計、角膜の厚みによって決まり、一律ではありません。当院のクリアLASIKは、フラップを薄く均一に設計し、検査で得たデータをレーザーの矯正プロファイルに反映する方式です。ご自身の目に妥当な厚みは、角膜の厚みと地形図を測ってから決まります。
術後に寝ぼけて目をこすってしまったら、どうすればいいですか?
見え方が急にぼやける、痛みや涙が強くなるといった変化があれば、様子を見ずに手術を受けた医療機関へ連絡してください。当院のカスタムLASIKの回復案内では、手術当日は目をこすらず、就寝時は保護用アイシールドを着けることになっています。寝ている間の無意識の動きから目を守るためです。
スマイルレーシック(SMILE)にもフラップはありますか?
ありません。フェムト秒レーザーで角膜の内側にレンチクルという薄い組織を作り、2〜4mmの小さな切開から取り出す方法です。大きな蓋を開けないため衝撃への強さという利点がある一方、再矯正の方法がレーシックとは異なります。
フラップがあると、格闘技などのスポーツは再開できませんか?
再開できないわけではありませんが、フラップの境界は生涯残ります。目へ強い衝撃が繰り返し加わる競技を続ける方には、フラップのない方法も併せて検討します。再開の時期は回復の経過を見て医師が指示します。
日本に帰ってから、フラップのことで近くの眼科を受診してもいいですか?
気になる症状があれば、近くの眼科を受診してかまいません。レーシックを受けたこと、手術の時期と医療機関名を伝えると、診察する医師がフラップがある前提で診られます。処方された目薬の名前も控えておくと話が早く進みます。
