スマイルレーシック 回復期間を日ごとに——執刀医が「正常な経過」と「すぐ連絡すべきサイン」を説明します
スマイルレーシック 回復期間を執刀医が日ごとに解説。正常な経過と受診が必要なサイン、搭乗の目安、帰国後の検診まで。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「金曜の午前に手術を受けて、月曜の朝から東京で会議に出られますか」——先週、羽田から来られた32歳の患者さんに、こう聞かれました。私の答えは「おそらく出られます。ただしその会議で、細かい資料を2時間読み続けるのはやめてください」でした。
スマイルレーシック 回復期間は、日常生活への復帰が1〜2日、見え方が落ち着くまでが数週間から3か月と、二つの時計が別々に動きます。この二つを混同すると、術後3日目に「思ったより見えない」と不安になります。フラップを作らないぶん角膜表面へのダメージは少なく初期の戻りは早いのですが、角膜内部で組織が落ち着いていく過程は、目に見える速さでは進みません。手術の仕組みそのものはスマイルレーシック(SMILE)の施術ページに詳しくまとめています。
日常復帰は1〜2日、見え方の安定は数週間〜3か月。この二つは別々に考えてください。
当日から3か月まで、私が患者さんに渡している時間割
| 時期 | 見え方の目安 | できること/控えること |
|---|---|---|
| 当日 | かすみ・涙・まぶしさ | 帰宅して目を閉じて休む。スマホと入浴は不可 |
| 翌日 | 実用的な視力に戻る方が多い | 翌日検診。短時間の外出可。洗顔は目の周り以外 |
| 2〜3日 | 朝と夜で見え方が変動 | 事務作業可。運転は主治医の許可後 |
| 1週間 | 徐々に安定してくる | 洗髪・洗顔可。汗をかく運動はまだ控える |
| 2週間〜1か月 | 夜間のにじみが残ることも | 軽い運動可。プール・サウナは不可 |
| 1〜3か月 | 度数と見え方が落ち着いていく時期 | 格闘技・ダイビングは主治医と相談 |
当日は「痛い」より「しみる・涙が出る」
術後2〜4時間がもっとも違和感の強い時間帯です。この数時間は、明るい部屋でスマホを見るより、ホテルで目を閉じて眠ってしまうほうが確実に楽になります。痛みの感じ方には個人差があり、まったく痛みがないとは申し上げられません。
翌日検診で私が見ているもの
2〜4mmの切開部が閉じているか、角膜に浮腫が残っていないか、レンチクルを取り出した層が均一かを確認します。ここで問題がなければ、多くの方はその日から日常に戻れます。

正常な経過と、すぐ連絡してほしいサイン
正常なのは、乾燥感、光のにじみ、夕方のかすみ、日ごとの視力の揺れです。これらは時間とともに軽くなっていくのが通常の経過です。
一方、翌日以降に痛みが強くなる、充血が急に悪化する、視界が急にぼやける、目やにが増える——これらは正常な回復曲線から外れています。夜間でも構いませんので、必ずご連絡ください。術前術後の注意事項は韓国本院の手術前後の注意事項ページにも掲載しています。
乾燥感はいつまで続くのか
スマイルレーシックはフラップを作らないため角膜神経が比較的多く保たれ、乾燥の負担は軽い傾向にあります。それでも「まったく出ない」わけではなく、数週間から数か月、乾燥感が続く方はいます。もともとドライアイが強い方は、手術前に治療を先行させます。この判断の考え方はレーシック後のドライアイについての記事で詳しく書いています。
日本で受ける場合と韓国で受ける場合、術後管理はどう違うか
| 韓国(当院) | 日本のクリニック | |
|---|---|---|
| 翌日検診 | 現地で執刀医が実施 | 同院で実施 |
| 1週間・1か月検診 | 日本の眼科+通訳経由で当院に相談 | 同院で継続 |
| 執刀医との連続性 | 1:1専任主治医が検査から術後まで担当 | 施設により担当が替わることも |
| 長期の管理 | 生涯にわたる定期検診と責任保証 | 施設ごとの規定による |
正直に申し上げれば、「帰国後に毎回同じ執刀医の顔を見られない」ことは韓国で受ける明確な弱点です。だからこそ日本語の診療情報提供書をお渡しし、通訳経由で経過を確認できる体制をとっています。クリニックを比べる際の判断材料は韓国のレーシッククリニックの見分け方にまとめました。
検査と滞在の費用について
回復期間が長引きやすい方、そして受けないほうがよい方
喫煙、長時間の運転、アレルギー性結膜炎、強いドライアイ——いずれも回復を長引かせます。そして角膜地形図に円錐角膜の兆候がある方、度数が安定していない方、角膜が薄い方には、スマイルレーシックをお勧めしません。検査の結果、別の方法のほうが安全だと判断すれば私はそう申し上げますし、手術を見送るという結論もあり得ます。適応の考え方はスマイルレーシックの適応の記事に書いています。
「受けられない」とお伝えすることも、生涯の視力を守るための診療の一部です。
回復期間は、我慢する期間ではなく、目が新しい形に慣れていく期間です。日程に無理があるなら、私は迷わず「今回は見送りましょう」と申し上げます。ご相談のときは、帰国日とお仕事の予定も一緒にお持ちください。
— キム・ソニョン 代表院長
よくある質問
スマイルレーシックの翌日から仕事に戻れますか。
当院の記録上、日常生活への復帰の目安は1〜2日です。翌日検診で切開部と角膜の状態を確認し、問題がなければ短時間のデスクワークから再開していただくことが多いです。ただし初日から一日中モニターを見続けると乾燥感やかすみが強く出やすいので、こまめに休憩を入れてください。長時間の会議や細かい校正作業は、数日ずらせるならずらすことをおすすめします。
帰国の飛行機にはいつから乗れますか。
多くの方は翌日検診を終えた後にご搭乗いただけますが、これは検診結果を見たうえでの個別判断で、全員に一律というものではありません。機内は湿度が非常に低いため、人工涙液を手荷物に入れ、こまめに点眼してください。コンタクトレンズの代わりに保護用の眼鏡やサングラスがあると楽です。飛行機の気圧そのものより、乾燥と無意識に目をこすってしまうことのほうが問題になります。
術後どれくらいで見え方が安定しますか。
実用的な見え方は数日で戻る方が多い一方、度数や夜間の見え方が落ち着いていくまでには数週間から3か月ほどかかります。この期間、朝と夜で見え方が違ったり、日によって変動したりするのは珍しくありません。最終的な見え方を保証することはできませんが、経過は検診で追跡し、必要なら点眼や生活の調整で対応します。安定するまでは新しい眼鏡を作らないでください。
痛みはどの程度ありますか。
術後2〜4時間がもっとも違和感の強い時間帯で、しみる感じ、涙、まぶしさが出ます。痛みの感じ方には個人差があり、痛みがないと申し上げることはできません。多くの方は目を閉じて数時間休むと落ち着きますが、翌日以降に痛みが強くなる場合は正常な経過ではないため、すぐご連絡ください。処方された点眼と休息が、この時期のいちばんの対処です。
帰国後の検診はどうすればよいですか。
翌日検診は当院で行い、その後の1週間・1か月・3か月の節目は日本の眼科での受診をおすすめしています。受診時に渡せるよう、手術記録と術後の経過をまとめた書類をお渡しします。写真や検査データを日本語通訳経由で共有いただければ、当院でも内容を確認して助言いたします。当院は術後も生涯にわたる定期検診と責任保証の体制をとっていますので、来韓の機会があるときは検診にお立ち寄りください。
回復が長引きやすいのはどんな人ですか。
もともとドライアイが強い方、アレルギー性結膜炎がある方、術後に目をこする癖のある方は、経過が長引きやすい傾向があります。喫煙や長時間の運転・PC作業も乾燥を悪化させます。角膜地形図に円錐角膜の兆候がある方、度数が安定していない方には、そもそもスマイルレーシックをお勧めしません。検査の結果、別の方法のほうが安全だと判断すれば、私はためらわずにそうお伝えします。
