韓国 多焦点眼内レンズ 値段の内訳|日本の見積もりと正直に比べる方法を院長が解説します
韓国 多焦点眼内レンズ 値段の内訳を、レンズ別料金・検査費・術後管理まで院長が正直に解説します。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
「先生、日本の病院では多焦点レンズは片眼でこれくらい、と言われました。韓国なら半分で済むんですか?」——大阪からお越しになった58歳の女性が、診察椅子に座るなり最初に口にされた質問です。私のお答えはいつも同じです。「比べる前に、含まれているものを揃えましょう」。
韓国 多焦点眼内レンズ 値段は、当院の場合レンズの種類によって片眼₩2,500,000〜₩7,000,000と幅があり、この差の大半は「どのレンズを眼の中に入れるか」で決まります。手術手技そのものの値段差ではありません。ですから他院の見積もりと並べるときは、総額という一つの数字ではなく、レンズ名・検査費・術後管理の三点をそれぞれ突き合わせる必要があります。公開している金額はすべて当院の料金ページに載せています。
多焦点眼内レンズの費用差は「術式」ではなく「レンズの選択」から生まれます。
レンズ別の料金——あなたは何にお金を払っているのか
| 眼内レンズ | 片眼の料金 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 単焦点 | ₩1,250,000 | 遠方中心。手元は老眼鏡が必要 |
| アイハンス/アイハンス-T | ₩2,500,000 | 遠方〜中間をやや広げるタイプ |
| リサトリ/リサトリ-T | ₩3,000,000 | 3焦点 |
| ファインビジョン | ₩4,000,000 | 3焦点 |
| ファインビジョン-T | ₩4,500,000 | 3焦点・乱視対応 |
| インテンシティ | ₩4,000,000 | 焦点数を多く配分するタイプ |
| レンティス | ₩6,000,000 | 分節型 |
| シナジー | ₩7,000,000 | 連続焦点+近方を強めたタイプ |
末尾に「-T」が付くものは乱視矯正用(トーリック)です。角膜乱視が一定以上ある方が通常型を選ぶと、せっかくの多焦点性能が乱視で相殺されてしまうため、私は費用が上がってもトーリックをお勧めすることがあります。それぞれの光学的な違いは多焦点眼内レンズの種類を比較した記事で詳しく整理しました。韓国本院のプレミアム人工水晶体の解説ページも併せてご覧いただけます。
検査費は別、そして手術前に必ず必要です
日本の「選定療養」と韓国の自費——土俵を揃えて比べる
日本では白内障手術の本体は保険診療で、多焦点レンズを選ぶとレンズ差額分が自己負担になる枠組みです。一方、韓国で外国人が受ける場合は全額自費になります。つまり日本の「差額◯万円」と韓国の「片眼◯◯万ウォン」は、そもそも同じものを指していません。比較するなら、日本側は手術費を含めた最終的な窓口負担の合計、韓国側は検査+レンズ+手術+渡航費の合計、という形に揃えてください。白内障手術全体の費用構造については韓国の白内障手術費用の考え方にも書いています。
見積もりを正直に比べる、5つの質問
- レンズの製品名は何か(「多焦点」とだけ書かれた見積もりは比較できません)
- 精密検査の費用は含まれているか、別か
- 術後の診察は何回まで含まれるか、期間の制限はあるか
- 度数のずれや後発白内障など、追加処置が必要になった場合の扱い
- 執刀医と、術後に診る医師は同じ人か
5番目を私が重視する理由は、担当が変わるほど責任の所在が曖昧になるからです。当院は検査から手術・術後管理まで一人の主治医が担当する体制をとっています。クリニックの見極め方は韓国の眼科の選び方にまとめました。

高いレンズほど満足度が高い、ではありません
焦点の数が多いレンズは手元が楽になりやすい反面、夜間のハロー・グレアやコントラストの低下を感じる方がいます。慣れるまでに数か月かかることもあり、まれに度数のずれやレンズの入れ替えを検討する必要が生じます。
そして、多焦点をお勧めしない方もはっきりいます。進行した黄斑や視神経の疾患がある方、角膜の不正乱視や混濁がある方、重度のドライアイが落ち着いていない方、夜間の長距離運転が仕事の方。こうした場合、私は単焦点や別の選択肢を正直にお伝えします。適応の考え方は老眼・白内障同時矯正の詳細ページに書いています。
外国人料金を作らない理由と、総額の組み立て方
当院は外国人の患者さまも韓国人と100%同じ料金です。同じ検査、同じレンズ、同じ術者に、別の値段をつける根拠がないからです。そのうえで総額には渡航費・宿泊費・為替差を必ず加えてください。検査、手術、翌日の確認まででどれくらい滞在が要るかは韓国での眼科手術に必要な滞在日数の記事を目安にしていただけます。
比べるべきは金額ではなく、その金額に何が入っていないかです。
見積もりの紙を持って来てくださって構いません。私はその数字を一緒に分解して、あなたの眼に合うレンズが本当にその価格帯なのかを、正直にお話しします。——キム・ソニョン
よくある質問
韓国の多焦点眼内レンズの値段には、どこまでが含まれていますか?
当院では、レンズ料金に手術そのものと、術後の定期検診が含まれます。精密検査は別途₩150,000(通常₩400,000)で、眼軸長・角膜曲率・角膜地形図・涙液・瞳孔径・黄斑と視神経の確認まで行います。点眼薬や、術後に必要が生じた追加処置は内容によって別費用になることがあります。見積もりを受け取ったら「この金額に検査と何回分の診察が入っていますか」と必ず口に出して確認してください。
日本より金額が抑えられているのは、質が違うからではないのですか?
使用しているレンズは欧州や米国のメーカーが供給しているものと同じ製品群で、韓国だけの特別な廉価版ではありません。差が生まれる主な理由は、保険制度の枠組みと、自費診療における価格の決め方が国ごとに違うことです。ただし「安いから」という理由だけで渡航を決めるのはお勧めしません。誰が執刀し、術後に誰が診るのかを確認したうえで判断してください。
外国人だと追加料金がかかりますか?
ヒーリング眼科では、外国人の患者さまも韓国人の患者さまと100%同じ料金です。通訳(日本語・中国語繁体・英語)の利用にも別料金はいただきません。海外価格を別に設けない理由は単純で、同じ検査・同じレンズ・同じ手術に別の値段をつける根拠がないからです。公開している料金表がそのまま適用されます。
両眼を日を分けて手術すると、費用は上がりますか?
レンズと手術の料金は片眼単位で設定しているため、同じ日に両眼を行っても数日空けても金額そのものは変わりません。変わるのは滞在日数と、それに伴う宿泊・食事の実費です。片眼ずつ分けるかどうかは、眼の状態と生活の事情を見て一緒に決めます。日程の目安は滞在日数を解説した記事もご参照ください。
帰国後に見え方が気になったら、追加費用が発生しますか?
当院は術後も生涯にわたる定期検診と責任保証で管理する方針をとっており、当院で行った手術に関する経過の診察でご負担をいただくことはありません。ただし、後発白内障に対するレーザー処置など、時間が経ってから必要になる医療行為は、実施する医療機関の規定に従います。帰国後はLINEやWhatsAppで経過をご相談いただけますが、遠隔では診察できないことも正直にお伝えします。日本での再診先も、渡航前に一緒に考えておきましょう。
一番高いレンズを選べば、見え方も一番良くなりますか?
そうとは限りません。焦点が多いレンズほど手元は楽になりやすい一方で、夜間のにじみやコントラストの低下を感じる方の割合も上がる傾向があります。夜間の長距離運転が多い方には、あえて焦点の少ないレンズや単焦点をお勧めすることもあります。価格の順位と、その方の生活における満足度の順位は一致しません。
