ICL 韓国で受ける前に――院長が日本の患者さんに一番よく聞かれる5つ
ICL 韓国で受けるか迷う方へ。江南ヒーリング眼科の院長が、費用・適応・日程・帰国後の検診まで、実際に一番多い質問に順番に答えます。
キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
目次
はじめまして。ソウル江南・新論峴のヒーリング眼科で院長を務めている、キム・ソンヨンと申します。当院は日本・台湾・英語圏からお越しになる患者さんを日常的に診ており、通訳が常駐し、外国人料金という考え方を持たない医院です。
日本から来られる方にICL 韓国というテーマでいただく質問は、不思議なほど同じところに集中します。今日はその5つに、診察室でお答えしているのと同じ言葉でお答えします。
ICLは「レーシックができない人の代わり」ではありません。角膜を削らないという構造上の違いから選ぶ手術で、向き不向きは検査で決まります。
1. 「レーシックがダメだったのでICL」で合っていますか
半分は合っていて、半分は違います。
たしかに角膜が薄い方、度数が非常に強い方はレーザーで削りきれず、ICLが選択肢になります。この理由でお越しになる方が最も多いのは事実です。
ただし角膜に余裕がある方がICLを選ぶこともあります。角膜を削らないので構造が変わらない、強度近視でも見え方の質が保たれやすい、ドライアイの負担が軽い――こうした理由です。ICL(眼内レンズ挿入術)の診療ページに適応の考え方を詳しく書いています。
逆に、ICLに向かない方もいます。前房が浅い、内皮細胞が少ない、眼圧の管理が必要――これらは国を変えても結論が変わりません。具体的な基準はICLが向く方の条件にまとめました。
2. 費用はいくらですか
レンズの種類と度数で変わるため、精密検査のあとにお見積もりをお出しします。乱視矯正の機能を持つレンズかどうか、度数がどの範囲か、両眼か片眼か。これらが決まらないと数字が出ません。
ひとつだけ先にお伝えできるのは、当院には外国人料金がないということです。日本から来られた方も、韓国の患者さんと同じ価格です。料金ページに記載しているとおりです。
3. 日本で断られました。韓国なら受けられますか
この質問には、断られた理由を教えてくださいとお返ししています。
医学的な理由――前房の深さ、内皮細胞数、眼圧、網膜の状態。これらが基準を満たさないという判断であれば、当院でも同じ結論になる可能性が高いです。そのときは正直にそう申し上げます。
取り扱いの理由――そのクリニックがICLを扱っていない、必要な度数のレンズが手配できない。この場合は当院で可能なことがあります。
同じ「できません」でも中身がまったく違います。日本での検査結果をお持ちいただければ、判断が早くなります。
4. 何日滞在すればいいですか
検査日・手術日・翌日検診で最低3泊、余裕をみて4泊をおすすめしています。
ICLで一点だけ他と違うのは、レンズを度数に合わせて手配する時間が必要なことです。事前に度数データをお送りいただくか、検査を先の渡航で済ませておくか、どちらかの形になります。処方箋を拝見すればどちらが適切かご案内できます。
翌日検診は省略できません。レンズの位置、眼圧、前房の状態を確認する日です。この検診で問題がなければ、帰国の飛行機に乗っていただけます。
5. 帰国後の検診はどうなりますか
手術翌日と帰国前の検診は韓国で行います。その後の定期検診は日本の眼科で受けていただけます。
日本の先生に引き継いでいただくために、次の記録をお渡しします。
- 挿入したレンズの型番・度数・軸(乱視矯正レンズの場合)
- 術前の前房深度と内皮細胞数
- 術後の眼圧の推移
- 点眼の内容と期間
資料がないと、どの医師も外から推測するしかありません。持って行っていただければ判断が正確になります。
帰国後も通信アプリでご連絡いただけますが、正直に申し上げると角膜や前房の状態は細隙灯で見なければわかりません。急な痛み・充血・視力低下があるときは、まず日本で受診してください。その結果を送っていただければ、一緒に判断します。
お伝えしておきたい、良いことばかりではない面
ICLには利点だけでなく、注意すべき点もあります。
夜間のハロー・グレアが出ることがあります。瞳孔が大きい方ほど感じやすく、多くは数か月で慣れますが、完全に消えない方もいます。夜間運転が多い仕事の方は、術前に必ずおっしゃってください。
眼圧の上昇に注意が必要です。レンズが房水の流れに影響することがあるため、術後の眼圧チェックは欠かせません。
内皮細胞は年月をかけて少しずつ減ります。もともと少ない方には、長期的な観点からお勧めしないことがあります。
これらを含めた率直な話はICLのデメリットに書きました。強度近視の方の判断材料は強度近視にICLを勧める理由にまとめています。
韓国本院の안내렌즈삽입술(ICL)のページにも同じ適応と注意点を掲載しています。日本の方向けに言葉を変えているだけで、判断基準は同じです。
最後に
私が日本から来られた方に必ず申し上げるのは、手術を受けないという結論も診断のひとつだということです。
飛行機に乗ってここまで来てくださった方に「できません」と伝えるのは、私にとっても気が重い瞬間です。それでも、準備の整っていない眼に手術をするほうが、はるかに重い結果を招きます。
まずは検査結果を見せてください。そこから正直にお話しします。
— キム・ソンヨン / ヒーリング眼科 院長(ソウル江南・新論峴)
よくある質問
韓国でICLを受ける場合、費用はどのくらいですか。
レンズの種類(乱視矯正の有無)と度数によって変わるため、精密検査のあとにお見積もりをお出しします。当院は外国人料金という考え方を持たず、韓国人の患者さんと同じ価格です。検査前に数字だけをお伝えすることはしていません。根拠のない数字は比較の役に立たないからです。
日本で「ICLは難しい」と言われました。韓国なら可能ですか。
理由によります。前房が浅い、内皮細胞が少ない、眼圧の管理が必要――こうした医学的な理由であれば、国が変わっても結論は同じです。一方で「取り扱いがない」「度数の在庫がない」という理由であれば、当院で可能な場合があります。まず断られた理由を確認させてください。
何日くらい韓国に滞在すれば良いですか。
検査日・手術日・翌日検診で最低3泊、余裕をみて4泊をおすすめしています。ICLはレンズを度数に合わせて手配するため、事前に度数データをお送りいただくか、検査を先の渡航で済ませておく形になります。どちらになるかは処方箋を拝見してからご案内します。
帰国後の検診は日本でできますか。
できます。手術翌日と帰国前の検診は韓国で行い、その後の定期検診は日本の眼科で受けていただけます。挿入したレンズの型番・度数・軸、術後の点眼内容をまとめた記録をお渡ししますので、日本の先生が引き継ぎやすくなります。
ICLは将来取り出せますか。
取り出しや交換は可能な設計です。ただし「いつでも気軽に」という意味ではありません。取り出しにも手術が必要で、そのときの眼の状態によって判断が変わります。可逆性はレーザーにない利点ですが、万能の保険ではないとお考えください。
検査の前にコンタクトレンズはいつから外しますか。
ソフトレンズは最低1週間、ハードレンズはそれ以上外していただきます。レンズは角膜の形を一時的に変えるため、装用したままでは前房の深さも度数も正確に測れません。この状態で設計したレンズは合いません。
