スマイルレーシックのデメリット:レーシック・ラセック・ICLを選ぶべき人
韓国の眼科医がスマイルレーシックのデメリットを解説。強い近視、薄い角膜、不正乱視、40代以降はレーシック・ラセック・ICLが合うこともあります。
キム・ソニョン 代表院長
キム院長の動画をもとに
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結論から
- スマイルはドライアイが少ない良い手術ですが、すべての目に合う答えではありません。
- 強い近視(およそ−6D以上)、薄い・弱い角膜、円錐角膜の傾向がある方は、スマイルに無理に合わせずラセックやICLを選ぶほうが安全です。
- 不正乱視がある、40歳前後以降、将来の追加矯正が考えられる方には、私はレーシックをおすすめすることが多いです。
- 45歳を過ぎて老眼が始まった方や強い遠視の方は、老眼・白内障のレンズ手術のほうが長く満足できる結果になりやすいです。
見どころ
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ソウル・江南のヒーリング眼科で代表院長を務めているキム・ソニョンです。カトリック中央医療院で眼科専門医となり、議政府聖母病院では角膜・白内障の臨床教授として診療してきました。診察室では毎週のように「いま人気のスマイルにしたいです」と言われます。この動画はその質問への私の正直な答えで、このページは同じ内容を文章にまとめたものです。
先に結論をお伝えします。スマイルは良い手術ですが、あなたの目に合うかどうかは、角膜・度数・乱視・年齢で決まります。 ここからは、どんな方が別の手術を選ぶべきか、そしてその別の手術とは何かを順にお話しします。
なぜ韓国ではスマイルを希望する方が多いのか
世界的に見ると、視力矯正手術の主流はいまもレーシックで、全体の6〜7割ほど。スマイルは1割に届きません。ところが韓国ではスマイルのほうがレーシックやラセックより多く行われています。ただ、流行していることは医学的な理由にはなりません。
スマイルはフラップを作らずに近視を矯正します。レーザーで角膜の内部に薄いレンズ状の組織をつくり、約2mmの小さな切開口からそれを取り出します。角膜のふちを一周切らないので傷が小さく、治りも早く、切れる角膜神経も少なくて済みます。
スマイルの本当の強みは「ドライアイが少ないこと」です。論文上の差は思ったほど大きくありませんが、私自身の患者さんを見ていても、目が楽に感じる方が多いのは確かです。
10年以上のデータで見えてきたスマイルの限界
スマイルが始まったころ、「フラップがないから角膜が丈夫」「深い層を削るのでラセックより安全かもしれない」という期待がありました。実際には、どちらも当初の期待ほどではありませんでした。
- 角膜拡張症(術後に角膜が前に突出してしまう状態)は、スマイル後にもレーシックと同じくらい報告されており、ラセックより多いことがわかってきました。以前は−7D、−8D、−9Dでもスマイルができると言われていましたが、いまは「レーシックと同じ基準で角膜を厳しく見るべき」という考え方に変わっています。
- ソフトウェアの成熟度。レーシック・ラセックには20〜30年の開発の積み重ねがあり、不正乱視をウェーブフロントで削る技術や、寝た姿勢で眼球が回旋するずれを補正する技術が早くから整っています。新しいスマイル機器も回旋や視軸を捉えられるようになってきましたが、不正乱視の矯正はまだレーシック・ラセックに及びません。
- 30代後半以降の回復。どちらも回復は早いものの、スマイルはレーシックより少しゆっくりで、その差は30代後半から大きくなります。
レーシックのほうが合うのはこんな方
次のような場合、私はスマイルより1day LASIKをおすすめすることが多いです。
- 不正乱視がある方。 レーシックのほうが精密に削れるので、見え方の質がよりきれいになりやすいです。
- 40歳前後以降の方。 この年代はレーシックのほうが回復が早く、老眼も近いため、追加の微調整が必要になる可能性が高まります。
- 将来、追加矯正が必要になりそうな方。 スマイルはスマイルでやり直せず、追加矯正はレーシックかラセックになります。レーシックはフラップを持ち上げて再照射でき、追加矯正がシンプルです。
- 角膜の治りが遅い方。 糖尿病などの持病がある場合です。
レーシックはスマイルよりドライアイが少し出やすいという短所もあり、その点も正直にお伝えします。それでも忙しい40代の方には、早い回復と追加矯正のしやすさのほうが大きな意味を持つことが多いのです。
ラセックが必要な方
もともと角膜が薄い・弱い方や、削る量が多い方(目安としておよそ−6D以上)は、スマイルもレーシックも適しません。この場合は、角膜の表面から矯正するプレミアムLASEKをおすすめします。フラップも深い切開もないので、角膜の強度をより多く残せます。
その代わり、ラセックには少し我慢が必要です。最初の3日ほどがつらく、表面の上皮が再生するまで約1週間、見え方はそこから数週間〜数か月かけて澄んでいきます。その間は目薬を続け、外出時はサングラスで紫外線から守ります。ラセックの痛みや回復の流れは当日ラセックについての解説でも詳しくお話ししています。
ICLのほうが良いケース
角膜にまったく触れないほうがよい目もあります。円錐角膜はおよそ1,000人に1人、円錐角膜の傾向がある方はそれより多くいます。こうした角膜をレーザーで削ると、角膜拡張症や視力の戻り、新たな乱視のリスクが高まるため、レーシックやスマイルはもちろん、ラセックも難しくなります。
そうした方や非常に強い近視の方には、ICL(眼内コンタクトレンズ)が第一の選択肢になります。レンズは虹彩の後ろに入り、角膜は削りません。多くの場合、翌朝には見え方が戻ります。中央に小さな穴があるEVO ICLの登場で、以前の緑内障・白内障の心配は大きく減りました。一方で、弱い近視はレーザーのほうが細かい単位で矯正できるので、いまもレーザーのほうが精密です。
ヒーリング眼科の料金(両眼)
クリアスマイルレーシック 270万ウォン(通常290万ウォン)・1day LASIK/プレミアムLASEK 199万ウォン(通常219万ウォン)・EVO ICL 550万ウォン・EVO ICL トーリック 600万ウォン・精密検査 15万ウォン。外国人の方も韓国人と同じ料金です。
45歳を過ぎたらレンズ手術も選択肢に
いまの白内障手術は、濁った水晶体を取るだけの手術ではなく「視力矯正」の手術になっています。水晶体を人工レンズに入れ替え、遠く・中間・近く、そして乱視までまとめて矯正できるレンズがあります。
- 45歳前後を過ぎて老眼が始まった方、または50歳以上の方には、スマイル・レーシック・ラセックより老眼・白内障手術をおすすめすることが多いです。レーザー手術は老眼には備えられないため、50歳ごろには老眼鏡が必要になります。
- 若くても**+8D〜+9Dほどの強い遠視**がある方は、角膜を削るよりレンズ手術のほうが結果が良くなりやすいです(遠視については遠視手術の解説もご覧ください)。
- 一度手術すれば白内障は再発しないので、効果が長く続きます。
自分の目に合う手術の選び方
スマイルは良い手術で、ドライアイが気になる方には私も積極的におすすめしています。20〜30代で角膜に厚みがあり、軽度〜中等度の近視で不正乱視がない方なら、スマイルで快適な目と早い回復が期待できます。
それ以外の方は、検査の数字が答えを決めます。カウンセリングでは、次の点を医師に聞いてみてください。
- 私の角膜の厚さで、削ったあとにどのくらいの角膜が残りますか?
- 不正乱視や円錐角膜の傾向はありませんか?
- 年齢と老眼を考えると、数年後に追加矯正が必要になりそうですか?
- スマイル以外なら、どの手術がどんな理由で合いますか?
これらにきちんと数字で答えてもらえれば、流行ではなく自分の目に合った手術を選べます。ヒーリング眼科では、検査・手術・術後の診察まで同じ医師が1対1で担当するので、数字を読んだ医師がそのまま理由をご説明します。日本語の通訳スタッフも常駐しており、外国人の方も韓国人と同じ料金です。迷っている方は、韓国での視力矯正の選び方も参考にしてください。
この動画の手術
よくある質問
スマイルレーシックはレーシックより安全ですか?
自動的にそうとは言えません。フラップがなくドライアイは少なめですが、10年以上の経過データでは、スマイル後の角膜拡張症がレーシックより少ないとは言えないことがわかってきました。レーシックと同じ厳しさで角膜の条件を見る必要があります。
強い近視でもスマイルは受けられますか?
角膜を多く削る必要がある場合、目安としておよそ−6D以上や角膜が薄い場合は、私はスマイルをおすすめしません。プレミアムLASEKかICLのほうが安全な選択です。
スマイルのあと視力が戻ったら、もう一度スマイルはできますか?
スマイルをスマイルでやり直すことはできません。追加矯正はレーシックかラセックで行います。追加矯正の可能性が高い方に、私がレーシックを選ぶことが多い理由のひとつです。
ヒーリング眼科のクリアスマイルレーシックの費用は?
両眼270万ウォン(通常290万ウォン)です。1day LASIK・プレミアムLASEKは199万ウォン、EVO ICLは550万ウォン、精密検査は15万ウォンです。外国人の方も韓国人と同じ料金です。
執筆・監修

キム・ソニョン 代表院長
角膜・緑内障・白内障
- カトリック大学校 医科大学 大学院 修士 · カトリック中央医療院 眼科専門医
- 議政府聖母病院 角膜・白内障 臨床教授
- 2009年 ソウル聖母病院 最優秀専攻医表彰 · 2008年 保健福祉部長官賞
- 第108回 大韓眼科学会 研究賞 · 疾病管理本部 疫学調査 表彰状 受賞
- 大韓眼科学会(KOS)・韓国外眼部研究会(KEEDS)・韓国コンタクトレンズ学会(KCLSS)・欧州白内障屈折手術学会(ESCRS) 正会員
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